七生養護学校のこと
2003年7月2日、東京都議会における民主党議員の偏見に満ちた発言をきっかけに、この問題はいまだ解決を見ずにいる。
多くの障がい児の心は踏みにじられ、親や教師もまた傷つけられている。
こういった事件はあまり大きく取り上げられない。
不当処分の片棒を担いだ産経新聞は論外だが、それ以外のマスコミにも責任がある。
石原慎太郎という独裁者が指揮を執る東京都に、私ははっきりと「NO!」を突きつけたい。
七生養護学校は東京都日野市にある。
比較的軽度な知的ハンディのある子どもたちが通学している。
こういった学校では社会性を養うため、人とのつながり、ふれあいといったことに重点を置いた教育をしている。
思春期になれば一般の子どもと同じように、性への目覚めもある。
かわいそうなことに性虐待の被害に遭うことも多いという。
また、男の子の場合は加害者になってしまう危険性もあるらしい。
そういったことを未然に防ぐため、性教育というものが重要であり、実に独創的でほほえましい教育が行われていた。
それを偏見でしか物事を見れない馬鹿な大人が土足で踏みにじる。
七生の性教育のどこが不適切なのか。
見る人の品性が下劣で卑猥だからそう感じるだけである。
これはむしろ全国の一般の学校でもやってもらいたいと思う。
命の生まれる仕組み、神秘、肌のふれあい、そういったものをきちんと教えたほうがいいと思う。
七生養護では知的ハンディのある子どもたちにわかりやすいよう、具体的な工夫がなされていた。
ならばなおさら、べつにいいではないか。
早く教材を返して元どおりにしろ!
次のブックレットをおすすめします。
『七生養護の教育を壊さないで』 つなん出版
↓ 是非ご覧ください。
http://kokokara.org/index.html
こんばんは。この事件のことは、なんとなくしか知らなくて、紹介していただいているサイトを読ませていただきました。小泉が国会で性教育全般について「それは、いきすぎている・・・と思います。」みたいな発言しましたよね。きっと、この事件から派生してのことだったのですね。学校現場も知らないくせに、そのような無責任な発言をしたことで、学校の性教育は一部ストップがかかっていると思われます。
性教育は、知識を教えるだけの教育ではありません。性器の名称や内臓としての役割を教えるだけならば、理科で十分です。精子の数が何億だかのその一つが卵子にたどり着いたのだとか、卵子は、一人の女性から一生に500個ほどしか作られない。自分は、その中の一つであり、しかも、受精に可能な時間は24時間ほど。その時間の中でたどりついた精子だけが受精卵となれるのだとか、自分という固体がいかに偶然の連続で生まれてきたのか。その奇跡を知るだけでも、自分の存在を大切だと感じられる。
そして、その後の母体と胎児の安全のために、どれだけ家族が協力して自分が生まれてきたか。家族の支えがなくしては、自分はここまで大きくはなれなかったのだと感じることが出来る。そんな大切な学習であると考えます。
そして、私たちは次世代に命をつないでいくために、自分の体を大切にしなくてはいけないし、自分の心も大切にしなくてはいけない。そして、そんな大切なお互いの命に暴力を振るうなど絶対に許されることではないと理解することが出来るのではないでしょうか。
現状としては、愛情いっぱいの中で生まれてきた子達ばかりではありません。だけど、その愛情のない中で育ってきた子たちも、親、親の親、そのまた親の親・・とずっと続いてきた命、その自分の命の重み、他人の命の尊さを考えられる学習として性教育は成立すべきであると考えます。自分を大切に出来る子を育てるために、自分を大切に出来ない悪循環を断ち切るためにも、性教育から命の大切さ、自分の大切さ、周りの人の大切さを知るべきなのだと思います。
切実なのは、HIV教育をしようとするときに、性交の学習の積み重ねがなくて、どうやってHIVの危険性を教えたらいいか、ということです。何でHIVは感染するのか。子どもが一番疑問にもつところです。「握手してもうつりませんよ。だから、患者さんを差別してはいけませんよ。」的な教え方で、何が分るのでしょうか。教えようとするときに、子どもたちが思春期に入っていては男女が意識しあう中では教えられるのでしょうか。性教育には積み重ねが必要なのです。そのようなこと、すべてを知ってのあの小泉の発言だったのであろうか、と私は思うのです。
さて、障害児向けの教育についてですが、障害児たちが大きくなったとき性の問題をどう扱うかは、親にとっては本当に切実な問題です。それは、障害児とその家族の方の思いに触れれば、本当によく分ります。(これは、夏に妹と話していて本当にそう思いました。)どう教えればいいのか、現場の先生方は保護者と一緒になって考えて作り出された教材だったのだということが資料を読んでいて伝わってきました。普通学級に通う子どもたちは、場の雰囲気を読み取れるだけ、これはしちゃいけないことだなどと理性で感じているだけで、だから周りの大人は問題が切実であることに気がつかないだけではないでしょうか。なぜだめなのか、何が大切なのかということが、本当に分っているかは疑問です。言い方悪いですが、障害児のために開発された教材であれば、普通学級へ通っている子どもたちにも理解しやすいものであるし、そのような先進的な教材ならば、普通学級の担任は進んで研究させてもらいアレンジして使用するなど積極的に取り入れていくべきものであるはずです。なぜ槍玉に挙げられなければならなかったのか不思議でなりません。しかも、あの発言以来、性教育自体が宙をさまよっているような事態になっている。子どもたちが自分のことを、周りの友達のことを大切に考えられるような学習として、早急に性教育をきちんと確立していくべきであると考えます。
なんか、支離滅裂な言い分になっていたらすみません・・・まだ言いたいこと足りないですが、私の文才ではなかなか伝えることが出来ません・・長い文章読んでいただいてありがとうでした。 (^-^)/~~
by ゆ〜ひ (2006-09-24 23:17)
あ゛ー・・( ̄□ ̄;)!!送信して気がつくのよね・・。
改めて、長くなってしまってすみません・・
by ゆ〜ひ (2006-09-24 23:51)
ゆうひさんへ
本文より長いね♪(笑)
このコメントは多くの人に読んでほしいです。まったくそのとおりだと思うし、多くの方が共感してもらえるのではないでしょうか。本文を食っちゃってるね。(笑)
この事件について書くことはずいぶん前から考えてて、ずっと温めてきました。普通に暮らしてると気づかないこと、とんでもないことが世の中にはたくさんあります。そんなことにひとつひとつ焦点を当てていきたいと思います。より多くの人に読んでほしいですが、アクセス数が伸びなくても私は続ける。それは私の使命ですから。
by リス太郎 (2006-09-25 09:18)
hanaさん、ナイス、ありがとうございますね。貴女は共感してくれると思ってました。
by リス太郎 (2006-09-25 09:20)
軽度障害者施設に大切にしていたパソコン提供してから、障害者の方々に関する見識が変ってきました。けど、自分が聞いたんは、障害施設の教師が生徒に強制的に婦女暴行しているというか、けっこうマジな話を聞いたことがある。絶対そんな教師認められへん。というか、有り得ないでしょう。そんなことって。でも、それが障害者施設の実態らしいです。ふざけんな、バカ教師。
by (2006-09-28 17:38)
chiemiki さんへ
そういう教師、すぐやめてほしい、というか、犯罪ですから警察に動いてほしいです。そういうことも十分あり得ると想像できるし、恐い話ですが日常化してるのかもしれませんね。そうあってはほしくないですが。
by リス太郎 (2006-09-28 18:26)