ソマリアから目を離すな [ソマリア]
暫定政府と「イスラム法廷連合」の交戦が続くソマリア。
日経と朝日、時には毎日や読売や産経も読むが、ソマリアが記事になることは非常に少ない。
2月19日(月)の朝日夕刊に少し大きめの記事が載った。
見出しは「ソマリアから死の脱出」とある。
戦乱を逃れてアデン湾を渡り、イエメンに密航しようとする難民が後を絶たないという。
船が沈んだりイエメン当局に捕まるのを避けるため海に飛び込んだり・・・
去年だけで死亡・不明は約700人。
今年も犠牲者が相次いでいるという。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、12日夜、イエメン沖でソマリア人約120人を乗せた小型船が沈没した。
確認された死者は107人。
一緒に密航を企てていた別の船は乗船者を沖合いに放り出して逃げたらしい。
ひとり当たり100-150ドルだそうだ。
150ドルもぶんだくっといて捕まりそうになったら海に放り出して自分たちだけ逃げる。
定員50人の船に120人も乗せてるもんだから、そのままじゃ逃げ切れないんだろう。
そこまで危険を冒しても新天地を求める。
イエメンからサウジアラビアへ密入国し、仕事を得たいと考える人が多いらしい。
サウジアラビアといえば、石油の収益で税金もなければ福祉も無料の「楽園」である。
しかしその実態は、労働力を外国人任せにし自国民はほとんど働かない国。
意味は違うがどちらにとっても「楽園」である。
危険を冒してでも生きていかねばならない。
危険を冒してでも知りたいことがある。
私はいつも香田証生君のことを思う。
危険を冒してでも知りたいのである。
この国の幼稚な国民は政府といっしょになって香田君を非難した。
幼稚な国民は無知は罪であることを知らない。
その体質は今も変わっていない。
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