SSブログ

教研全体集会を中止に追いやった西武グループのホテル

日教組の教研集会は2月2日から4日の3日間行われた。
今年の開催地は他ならぬ東京。
通常の集会なら「来年はどこでやります」というようなことを言うのだが、教研集会は違う。
右翼団体の抗議行動による混乱を危惧し、我われのような業者にもなかなか知らされない。

全体集会での業者の販売を認めないと聞いたのは1月の半ばごろだったように思う。
分科会各会場でのみ販売を認めるという。
残念なニュースだが、例年の騒動を思えば首都東京ということもあり、いろいろ大変なんだと思った。

ところが実は全体会場を貸すの貸さんのということでホテルともめていた。
グランドプリンスホテル新高輪は、東京地裁、高裁の仮処分をも無視し、契約を完全に反故にした。
教研集会は1951年の開始以来、初めて全体集会中止という事態に追い込まれた。

旅行会社を通じて契約を交わしたのが去年の5月だという。
7月に会場費の半額を支払ったにもかかわらず、11月に契約解除を通知される。
日教組が東京地裁に仮処分を申請したのが12月4日で、地裁は12月26日、ホテルは会場を使用させねばならないと決定。
ホテル側は12月28日に保全異議の申し立てをしたが認められず、1月25日の東京高裁への抗告も棄却された。

今回のケースの場合、裁判所の決定は強制力を持たない。
しかし日教組が主張できる損害賠償請求は半端な額ではないだろう。
大きな犠牲を払ってでも契約を解除しなければならなかったホテル側の事情とはなんだろうか。
「お客様の安全」と言うが詭弁にしか聞こえない。

右翼団体による騒ぎが迷惑だというが、そのことをホテルは契約時に知っていた。
過去に自民党の集会で右翼団体が集結したときにも、このホテルは会場を貸している。
契約を交わし前金ももらっておきながら、しかも司法判断を無視してまでのホテル側の行為。
外部からの大きな圧力があったとしか思えない。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0