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着物を買いに浅草へ [大衆芸能]

落語をやるのに着物がないと気づき、浅草へ行ってきました。
去年の9月は浴衣でやったのですが、3月に浴衣というわけにもいきません。
学生時代にもっていた着物は後輩にあげてしまって今はありません。
あと張り扇がないのでこれも購入したい。

昨日(2月10日)の浅草は日曜日でもありすごい人出。
旧正月の休みでもあり中国からの団体観光客も多い。
仲見世は歩きづらいのでわき道へと逃げる。

着物は古着でよければけっこう手頃な値段で売っています。
でもよめはんが「せっかくならサラ(新品)を買いいや」と言ってくれるので、お言葉に甘えることにしました。

目指すは男用着物専門店の「ちどり屋」。
口うるさそうなおばちゃんに着物を見せてもらう。
一番安い価格帯をざっと見せてもらい、薄い茶系の縞柄に決める。

大阪の落語家さんもよく買いに来るそうです。
縞柄の着物は関西ではほとんど流通してないので人気なんだとか。
そういえば関西で縞柄の着物を着ている落語家といえば、阪神タイガースの着物を着た月亭八方師匠ぐらいかもしれません。

茶系の着物には濃い緑の角帯が似合うと口うるさそうなおばちゃん。
口うるさそうなので逆らわずそれに決める。
帯の締め方を忘れてしまったのでレクチャーしてもらう。

さて、長襦袢がいる。
値段を聞いてびっくり。
仕方なく古着で我慢する。
肌に直接つけるものだけ古着というのも変だが。

背中には松に鷹の絵が描かれている。
下着にそんなお洒落をしてどうすんのかと思いますが、元来は遊郭における部屋着。
下着であって下着ではない。
私たち現代人はその下にパンツやシャツを着ますが、昔の人は肌襦袢というものを着ました。

さて、張り扇を買おうと扇子屋をまわるのですが、これがない。
というか、「張り扇(はりせん)ない?」と聞いても変な顔をされ、相手にされない。
チャンバラトリオの「ハリセン」と間違われて「変な客が来た」と思われたのかもしれません。

それに気がついて、ある店で「張り扇」とは何かを説明して聞いてみました。
そこで紹介されたのが「文扇堂」という仲見世にある小さな店。
上品そうなおばあちゃんが座ってました。

おばあちゃんは「張り扇」のことを「はりせん」ではなく「はりおおぎ」と言います。
「はりせん」と言うとチャンバラトリオになるのかもしれません。

おばあちゃんの話では今はもうどこも作っておらず、別注になるとのこと。
別注ならなんぼほどすんねんと聞くのですが、作ってるかどうかもわからないとか。
講談では必ず使うので作ってないわけないのですが。

帰ってネットで調べると神田小川町の「檜書店」という店で売っているらしい。
能狂言の専門書店らしく、お値段はなんと1万円。
そんな高いもん買えるわけないので、中国で買ったでかい扇子で代用しようかと思ってます。

いろいろ調べると皮革製の張り扇を使うのは上方講談だけらしく、東京ではいつの頃からか和紙の張り扇に変わっていったんだとか。

私の勤める会社の近所に講談の定席である本牧亭があります。
一度のぞいてみたいのですが、落語と違いどうも敷居が高い。
またそのうちにとは思っています。


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コメント 2

めぎ

必要なものを揃えるのも一苦労ですね。
わたしも、舞扇というのをドイツにいながら揃えようとしたときは大変でしたよ。
by めぎ (2008-02-12 03:17) 

リス太郎

めぎさんへ
舞扇なら浅草のあっちこっちで売ってまっせ。
めぎさんは舞踊やるんですね。
by リス太郎 (2008-02-15 00:49) 

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