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中国は広島旅情 北木島へは行かへんっちゅうねんの巻 [旅情シリーズ]

朝からハイテンションのよめはん。
吹田への車中でもうるさくてかなわなかった。
こっちは仕事モードでもあいつは遊びモード。
この日は朝からいい天気でドライブ日和ではありました。

ジャンクションの表示が近づくと、
「むむ!むむむむ!」
と、川平慈英のモノマネをする博多華丸になる。

「左やで~。左寄っときや~。はよ寄りや~」
「・・・・・」

分岐点に差し掛かるとまわりのトラックに手を振り、
「バイバ~イ。サイナラ~」
44歳。

なんじゃかんじゃと嬉しそうにしゃべる。
くだらない話ばっかりなんだけど、努めて明るく受け答えする。
せっかく機嫌がいいんだから壊さないよう気をつける。
夫婦円満の秘訣です。

夫婦円満の秘訣といえば。
自分の親より奥さん(旦那さん)の親を大事にすること。
もちろん自分の親も大事なんですが、相手の前では相手の家族を優先する。
そうすれば相手も自分の親を大事にしてくれるはずです。
(相手が期待どおりの行動をとらなかった場合、さらにこじれる危険性はあります)

私はいつもよめはんの家族を第一に考えてる。
よめはんが年に何回実家へ帰れるか。
それが男の甲斐性だと思ってる。

東京へ来てから簡単に帰れなくなった。
でも大阪にいたときと同じ回数、実家へ帰れるよう努力している。

よめはんを残し、広島へと向かうことにする。
あまり長居もできない。
明日から過酷な図書館巡回が始まる。
しっかり睡眠をとらないと体がもたない。

このネット全盛の時代に現物かついで図書館巡回。
時代遅れと笑う人もいるかもしれない。

しかし、時代が変わっても変わらないものがある。
そこを勘違いした奴は何の商売をしても成功しない。

もちろん採算に対する分析はシビアでなければならない。

「いやあ、大変でした」
それはわかってる。
「あんまり売れませんでした」
それですむと思ってんのか。

頭はどんどん切り替えていかねばならない。
しかし私は思う。
自分で手を汚さない奴がわかったような口をきくな。
それが私の気分である。

「ほな、お義父さんもお義母さんも元気でな。土曜日にまた来るからな」

義母がすり寄ってきて言った。

「今度は私を北木島へ連れてってほしいねんけど」
「なんでやねん」

(中国は広島旅情 つづく)

注釈1 北木島
岡山県笠岡市に属する瀬戸内海の島。
漁業以外では採石が主産業だが、近年は中国から安い石が輸入されており過疎化が進んでいる。
北木島出身の有名人:千鳥の大悟、片岡鹿蔵

注釈2 片岡鹿蔵
リス太郎のよめはんの母方の祖父。
若くして大阪に出ていくつもの商売を手がける。
が、どれもあまりうまくいかなかったらしい。
それでも北木島にいるよりはよかったらしく、一族は彼を頼って上阪。
女性によくもてたらしく、一説では大阪府民の3%が彼の子孫と言われる。
1993年没。
その豪放磊落で懲りない性格は今も語り草となっている。

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コメント 2

mompeli

>川平慈英のモノマネをする博多華丸
ムムム…イメージできそうでできない…でもフフっときます(笑)
by mompeli (2008-07-01 01:15) 

リス太郎

ぺりさんへ
川平慈英さんはアナウンサーからサッカー日本代表にネガティブなコメントをされると、「むむ!むむむむ!」というねん。ああゆうとこよく見て真似するのはさすがやわな。あ、もちろん博多華丸さんがね。
by リス太郎 (2008-07-10 02:32) 

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