永住外国人参政権法制化に反対する自民党議員 [外国人労働者問題]
永住外国人の地方参政権法制化に反対の意見書を可決した県議会が14もあるらしい。
民主党への政権交代以降の話。(朝日新聞調べ・1月8日付け朝刊)
14のうち7つの県議会は過去に賛成の意見書を可決している。
野党となった自民党は民主党との政策の違いを明確にするため、「うわべだけ路線」を改めつつあるようだ。
自民党の谷垣総裁は「保守」を掲げて民主党に対抗する。
最初からあんたがやってりゃこんなことにならなかったのに、とも思う。
しかし麻生のようなデタラメな男が首相になってくれたおかげで、「国民」は間一髪で助かったともいえる。
少なくとも自民党よりよっぽどましな政党が実権を握ったわけだから。
谷垣総裁にとって「保守」は彼自身の理念なのだろうか。
民主党との違いを鮮明にするためには「保守」という言葉が好都合だったのかもしれない。
私は「保守」とか「革新」とか言われても意味がよくわからんし、何が「保守」で何が「革新」なのかは言葉を使う人間をよく見ないと判断できない。
外国人を排斥しようとする一部の自民党議員がはっきりものを言うようになってきている。
彼らにとって民主党がやろうとしていることはいちいち彼らの「理念」と違うわけで、やっと本音が言える時代になったわけだ。
皇居で日の丸振ってる人たちの意見を代表する政党があってもいいと思う。
しかしそれが二大政党とやらのかたっぽでは心もとない。
日和見的に「理念」をすげかえ、政権を取るために「国民」をあざむく。
自民党とはそういう政党であるということがはっきりした。
「そうではない」というのなら、谷垣総裁は法制化に対する党としての考えと、変節の経緯を説明すべきである。
特別永住者にさえ、地方参政権すら認めない、最高裁判決(最判平成7年2月28日)を無視するかのような主張を自民党は後押ししている。
それは一部の自民党議員にとっては「本来の理念」かもしれないが、自民党全体としては政治に利用するため二枚舌を使っていることになる。
少子高齢化の話をするまでもなく、「日本は日本人の国」という「保守的」な考えは通用しにくくなる。
外国人の受入れを段階的に拡大していかねば社会に活力が生まれないし、みなさんがお望みの「景気回復」とやらも実現できない。
経済界からは外国人受入れ拡大の要請があり、自民党内にも推進派が多かったはずだ。
都合よく外国人を利用するが権利は制限するということか。
少なくとも特別永住者には地方参政権を認めるのが国際社会の一員としての責任ある態度であろう。
経団連は外国人受入れ拡大を強く求めている。
外国人受入れを早く進めないと経済の地盤沈下は避けられない状況だからだ。
具体的には留学生が日本で就職する際のビザ発給要件緩和や、看護師・介護福祉士の在留資格新設などを提言している。
同時に経団連は、入国管理局を法務省から切り離し「外国人庁」を創設することを提案している。
また民主党はマニフェストで、難民認定行政を法務省から切り離し、内閣府外局に「難民認定委員会」を設置するとしている。
外国人受入れの窓口が法務省所管では、経済界が望む「緩和」も民主党が目指す「友愛」の理念も実現できないからだ。
(「外国人庁」構想については『入管実務必携』(岸本和博著・論創社発行)の第1章「入管行政と民主党」に詳しい)
いつだったか、テレビで視聴者参加の番組を見た。
一人の悩みに複数の参加者が携帯メールで意見を言うというもの。
若者が参加する番組で、おじさんやおばさんはいない。
そのときはベトナムから親といっしょに日本へ来た難民の男性が相談者だった。
彼は日本社会の閉鎖性に疑問を抱いており、もっと自分の考えを主張したいと思っている。
ただ、お母さんは経験から、「いらんことせえへんほうがええ」という考え。
彼のお母さんは日本語がほとんどわからない。
生活するのがやっとだからだ。
そんな彼の悩みに対する他の若者の反応は驚くほどピントはずれだった。
学力の低下より常識とモラルの低下を心配するほうが先だと思う。
ある女性はとんでもないコメントをしていた。
「うちの子どもはもうしゃべれるのにあなたのお母さんはなぜ日本語を覚えようとしないのか」
「日本がいやならベトナムへ帰ればいいのに」
思わず「難民やで」とつっこんだ。
かわいそうに難民の男性はお母さんの前で嗚咽していた。
しかし私はそのコメントをした女性に対し、憤りのようなものは感じなかった。
こんな社会じゃ彼女のような若者が増えても当然だなと思った。
彼女に足りないのは良心ではなく常識なのかもしれないと。
社会へ出て生きるために必要なことを教えてこなかった私たち大人の責任だと。
世の中を変える。
そんな大それた。
いや、大それたことか?
世の中を変えるのは私たちひとりひとりの小さな言葉であり行動である。
緑荷を動かすことをためらってはいけない。
民主党への政権交代以降の話。(朝日新聞調べ・1月8日付け朝刊)
14のうち7つの県議会は過去に賛成の意見書を可決している。
野党となった自民党は民主党との政策の違いを明確にするため、「うわべだけ路線」を改めつつあるようだ。
自民党の谷垣総裁は「保守」を掲げて民主党に対抗する。
最初からあんたがやってりゃこんなことにならなかったのに、とも思う。
しかし麻生のようなデタラメな男が首相になってくれたおかげで、「国民」は間一髪で助かったともいえる。
少なくとも自民党よりよっぽどましな政党が実権を握ったわけだから。
谷垣総裁にとって「保守」は彼自身の理念なのだろうか。
民主党との違いを鮮明にするためには「保守」という言葉が好都合だったのかもしれない。
私は「保守」とか「革新」とか言われても意味がよくわからんし、何が「保守」で何が「革新」なのかは言葉を使う人間をよく見ないと判断できない。
外国人を排斥しようとする一部の自民党議員がはっきりものを言うようになってきている。
彼らにとって民主党がやろうとしていることはいちいち彼らの「理念」と違うわけで、やっと本音が言える時代になったわけだ。
皇居で日の丸振ってる人たちの意見を代表する政党があってもいいと思う。
しかしそれが二大政党とやらのかたっぽでは心もとない。
日和見的に「理念」をすげかえ、政権を取るために「国民」をあざむく。
自民党とはそういう政党であるということがはっきりした。
「そうではない」というのなら、谷垣総裁は法制化に対する党としての考えと、変節の経緯を説明すべきである。
特別永住者にさえ、地方参政権すら認めない、最高裁判決(最判平成7年2月28日)を無視するかのような主張を自民党は後押ししている。
それは一部の自民党議員にとっては「本来の理念」かもしれないが、自民党全体としては政治に利用するため二枚舌を使っていることになる。
少子高齢化の話をするまでもなく、「日本は日本人の国」という「保守的」な考えは通用しにくくなる。
外国人の受入れを段階的に拡大していかねば社会に活力が生まれないし、みなさんがお望みの「景気回復」とやらも実現できない。
経済界からは外国人受入れ拡大の要請があり、自民党内にも推進派が多かったはずだ。
都合よく外国人を利用するが権利は制限するということか。
少なくとも特別永住者には地方参政権を認めるのが国際社会の一員としての責任ある態度であろう。
経団連は外国人受入れ拡大を強く求めている。
外国人受入れを早く進めないと経済の地盤沈下は避けられない状況だからだ。
具体的には留学生が日本で就職する際のビザ発給要件緩和や、看護師・介護福祉士の在留資格新設などを提言している。
同時に経団連は、入国管理局を法務省から切り離し「外国人庁」を創設することを提案している。
また民主党はマニフェストで、難民認定行政を法務省から切り離し、内閣府外局に「難民認定委員会」を設置するとしている。
外国人受入れの窓口が法務省所管では、経済界が望む「緩和」も民主党が目指す「友愛」の理念も実現できないからだ。
(「外国人庁」構想については『入管実務必携』(岸本和博著・論創社発行)の第1章「入管行政と民主党」に詳しい)
いつだったか、テレビで視聴者参加の番組を見た。
一人の悩みに複数の参加者が携帯メールで意見を言うというもの。
若者が参加する番組で、おじさんやおばさんはいない。
そのときはベトナムから親といっしょに日本へ来た難民の男性が相談者だった。
彼は日本社会の閉鎖性に疑問を抱いており、もっと自分の考えを主張したいと思っている。
ただ、お母さんは経験から、「いらんことせえへんほうがええ」という考え。
彼のお母さんは日本語がほとんどわからない。
生活するのがやっとだからだ。
そんな彼の悩みに対する他の若者の反応は驚くほどピントはずれだった。
学力の低下より常識とモラルの低下を心配するほうが先だと思う。
ある女性はとんでもないコメントをしていた。
「うちの子どもはもうしゃべれるのにあなたのお母さんはなぜ日本語を覚えようとしないのか」
「日本がいやならベトナムへ帰ればいいのに」
思わず「難民やで」とつっこんだ。
かわいそうに難民の男性はお母さんの前で嗚咽していた。
しかし私はそのコメントをした女性に対し、憤りのようなものは感じなかった。
こんな社会じゃ彼女のような若者が増えても当然だなと思った。
彼女に足りないのは良心ではなく常識なのかもしれないと。
社会へ出て生きるために必要なことを教えてこなかった私たち大人の責任だと。
世の中を変える。
そんな大それた。
いや、大それたことか?
世の中を変えるのは私たちひとりひとりの小さな言葉であり行動である。
緑荷を動かすことをためらってはいけない。
yutakami 先生へ
ナイス有難うございます。
by リス太郎 (2010-01-28 02:58)