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第20回歴懇芸能部扇好亭一門会 『がまの油』編集後記 [大衆芸能]

昨日2012年7月28日、雑司ヶ谷割烹大倉にて第20回扇好亭一門会がありました。
私は中トリで『がまの油』を演じ、和気あいあいの中、午後3時半に大倉での宴会がお開きとなりました。
私はそのあと船橋で仕事があり、二次会以降に参加できず残念だったのですが、普段なかなか会えない方々と交流し、有意義な時間をすごしました。

『がまの油』という落語、よく考えたら登場人物が一人しかいない。
東西で演出の違いもあるのですが、現在の上方の演じ方では客とのからみはないのが一般的。

落語というのはふつう、
「こんにちは」
「誰やおもたらおまはんかいな」
と、開始3秒ぐらいで二人登場します。

ところがこの『がまの油』、最初から最後までがまの油売りの独演会。
集まった客の様子は油売りを通じて表現する。

こういう噺が他にあるだろうかと思い起こしてみるのですが、ちょっと思いつきません。
油売りのボケに突っ込む奴がいないのです。

落語を見に来てくれるお客さんに突っ込んでもらうしかない。
だったら徹底的にボケまくろうやないかと。

今回、私が演じた『がまの油』は、古典のフレームを活かしながら現代に置き換えた改作です。
主人公は邪魔ネットかまたの蒲田社長。
役に立たない邪魔なもんばかり売りまくります。

徹底的にギャグを盛り込んだ。
5秒に1回笑わす象。
パオ~ン。

台本を書き終えたのが本番の2週間前。
これってほんとに面白いんだろうかと半信半疑。

実際に演じてみる。
なんかちゃうんちゃうか。
試行錯誤してるうちにぽつぽつとアイデアが浮かぶ。

本格的な稽古に入ったのは1週間前です。
やりだすとのめりこむので、仕事をしながらもネタ繰りする。
会社で仕事しながらネタなんか繰ってたら怒られますが、自営業なので怒る人がいない。

この落語、油売り(蒲田社長)が居酒屋へ行くところで地口に戻り、関係ない話でお客さんを引きつけといて噺に戻るという演出があるのですが、ここの部分の構想は前日の金曜日一日で仕上げた。
マクラもたっぷり笑わせたいので、これも金曜日一日で仕上げた。(仕事もしてます)
明け方まで布団の中でぶつぶつ言ってました。

「関係ない話」は得意の自虐ネタで酒の上の失敗談。
そこからスキミングや有料サイトの不当請求の話につなげるのですが、なぜか異様な食いつき。
落語なのか法律相談なのかわからなくなりました。

お客さんがすっかりその話に夢中になってるときに、ハシゴを外すように本筋に戻す。
なんでもないように見えますが、高度なテクニックを要する話術です。

笑いというのは波動が連続するとどんどん増幅する。
スイッチが入ってフル回転しだすと、箸が転げてもおかしいと感じる。

実は今回、やはり稽古不足でして、カミカミな部分も多々ありました。
しかし波動が連続してるので大きな問題はなかったようです。

酔平版改作『がまの油』は、今後もネタを練り続け、営業で使おうと思います。(仕事せえよ)

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