2018年の手帳 [こころの問題でくるしんでおられる方々へ…]
私は手帳をスケジュール管理だけでなく日記としても活用してます。以前は別にしてたんですが、めんどくさくなって一緒にしてます。手帳を読み返せばそのときのことがある程度、鮮明に思い出せます。また、持病である躁うつ病の容態について把握できるよう記号で表してます。手帳の内容、複雑な記号により、少し思い出すのに時間がかかりますが自分の精神状態がわかります。
自分の心の状態を肉筆で刻むことは「こころの管理」に役立つんじゃないかと思います。うつ病の人は知りませんが躁うつ病は「気狂いさん沙汰」を起こすことがあります。差別用語になることを恐れ、私は「ザタ」と呼んでいます。今年はこれが多かった。しかしよく考えれば「本物の気狂いさん」に比べればマシなほうで、躁うつ病ごときが「ザタ」などとはおこがましい。
「本物の気狂いさん」は例えば大災害などで最愛の子どもを亡くしたりして半狂乱となり、そのままおかしくなってしまうんだと思います。実に気の毒なことです。また、うつ病の方は、今、この国で一番多い心の病だと思うのですが、想像するに過労や人間関係などで心が疲れ切り立ち直れなくなる病気だと思います。躁うつ病は人によりさまざまなタイプがあると思うのですが、私の場合はなんというかうまく説明できません。「テレビの中のテレビ」とか「脳のクセ」とか「頭の中ぐるぐる状態」とか言ってますが、フツーの人にはなかなか理解できないと思います。二代目桂枝雀師匠は「死ぬのが怖い病」と表現してましたが、結局、自死を選びました。死ぬのが怖いと言いながら。
私のタイプは明らかに「枝雀型」なのでわかるのですが、彼は「考えすぎ病」です。私もそうです。うつ病だって同じかと思います。うつ病の方に叱られるかもしれませんが。過労なら会社に辞表を出しちゃえばいいてなもんですがそれができない。自分が頑張らなきゃと深夜遅くまで書類の山と格闘する。そのうちいくら仕事をこなしても書類の山積みが増え続ける夢を見るようになる。責任感が強いので逃げることを知らない。逃げちゃダメだと思いこむ。気が付いたら体調を崩しがちになり内科へ行ったら「うつ病」と診断され心療内科に移される。躁うつ病の「考えすぎ病」とは違いますが、これも「まじめに考えすぎ病」と言えます。
今ふと思ったのですが、私の場合も発症は阪神淡路大震災とその後の公私にわたる奔走が原因と思われ、「自分が頑張らねば」という思いが強かったんだと思います。結婚したてで張り切ってた矢先の大災害が目と鼻の先の郷里神戸で起こったわけで、しかも拍子の悪いことに貿易の仕事をしてた。神戸港は使い物にならんし。
で、岐阜と大阪を行ったり来たりしながら日曜日は妻と二人、ポリタンクに水道水を入れ神戸垂水に。挙句、亡父が「風呂に入りたい」とか言い出して。熱帯魚用の水を温める器具を持ってったんですが、風呂わかすのに何日もかかるそうで。
要は「考えなければいい」わけです。本当に何も考えなければ具合が悪いというか、人間はなにがしか考える動物です。むしろ「考えねばならない」わけです。「考える葦」です。が、しかし「考えてもしかたないこと」は「考えてもしかたない」んです。考えなきゃいけないことと楽しいことだけ考えてりゃいいんです。失礼ながらあなたがくよくよ考えていること、私がくよくよ考えていること、「どうでもいい」んです。
私は今年の正月も一人、東京で迎えました。あのときは去年の末、鬱がひどく帰省するのを諦めました。しかし妻が帰省して間もなく、いろんなクライアントの外国人さんやその家族たちを見てるうち、やや明るい気分になり、一気にハイとなり、ちょうど一年前にはクライマックスの躁状態でした。そのまま正月を迎え、双極性障害(躁うつ病)Ⅰ型の私はさらにⅠ型を加速させ、再び鬱へと落ちていきます。そのようなことが手帳に記した行動や夕食、その他雑多な身の回りの情報、そして自分の躁鬱状態を表した記号。それらから読み取れることができ、同じことを繰り返さないようにと意識することができます。
ああ、よく考えたら今年もろくなことなかったなあ・・・と考えるのがよくないのです!
ああ、どうせ来年もろくな年にならへんのやろなあ・・・と考えるのがよくないのです!
ご参考になりましたでしょうか?
自分の心の状態を肉筆で刻むことは「こころの管理」に役立つんじゃないかと思います。うつ病の人は知りませんが躁うつ病は「気狂いさん沙汰」を起こすことがあります。差別用語になることを恐れ、私は「ザタ」と呼んでいます。今年はこれが多かった。しかしよく考えれば「本物の気狂いさん」に比べればマシなほうで、躁うつ病ごときが「ザタ」などとはおこがましい。
「本物の気狂いさん」は例えば大災害などで最愛の子どもを亡くしたりして半狂乱となり、そのままおかしくなってしまうんだと思います。実に気の毒なことです。また、うつ病の方は、今、この国で一番多い心の病だと思うのですが、想像するに過労や人間関係などで心が疲れ切り立ち直れなくなる病気だと思います。躁うつ病は人によりさまざまなタイプがあると思うのですが、私の場合はなんというかうまく説明できません。「テレビの中のテレビ」とか「脳のクセ」とか「頭の中ぐるぐる状態」とか言ってますが、フツーの人にはなかなか理解できないと思います。二代目桂枝雀師匠は「死ぬのが怖い病」と表現してましたが、結局、自死を選びました。死ぬのが怖いと言いながら。
私のタイプは明らかに「枝雀型」なのでわかるのですが、彼は「考えすぎ病」です。私もそうです。うつ病だって同じかと思います。うつ病の方に叱られるかもしれませんが。過労なら会社に辞表を出しちゃえばいいてなもんですがそれができない。自分が頑張らなきゃと深夜遅くまで書類の山と格闘する。そのうちいくら仕事をこなしても書類の山積みが増え続ける夢を見るようになる。責任感が強いので逃げることを知らない。逃げちゃダメだと思いこむ。気が付いたら体調を崩しがちになり内科へ行ったら「うつ病」と診断され心療内科に移される。躁うつ病の「考えすぎ病」とは違いますが、これも「まじめに考えすぎ病」と言えます。
今ふと思ったのですが、私の場合も発症は阪神淡路大震災とその後の公私にわたる奔走が原因と思われ、「自分が頑張らねば」という思いが強かったんだと思います。結婚したてで張り切ってた矢先の大災害が目と鼻の先の郷里神戸で起こったわけで、しかも拍子の悪いことに貿易の仕事をしてた。神戸港は使い物にならんし。
で、岐阜と大阪を行ったり来たりしながら日曜日は妻と二人、ポリタンクに水道水を入れ神戸垂水に。挙句、亡父が「風呂に入りたい」とか言い出して。熱帯魚用の水を温める器具を持ってったんですが、風呂わかすのに何日もかかるそうで。
要は「考えなければいい」わけです。本当に何も考えなければ具合が悪いというか、人間はなにがしか考える動物です。むしろ「考えねばならない」わけです。「考える葦」です。が、しかし「考えてもしかたないこと」は「考えてもしかたない」んです。考えなきゃいけないことと楽しいことだけ考えてりゃいいんです。失礼ながらあなたがくよくよ考えていること、私がくよくよ考えていること、「どうでもいい」んです。
私は今年の正月も一人、東京で迎えました。あのときは去年の末、鬱がひどく帰省するのを諦めました。しかし妻が帰省して間もなく、いろんなクライアントの外国人さんやその家族たちを見てるうち、やや明るい気分になり、一気にハイとなり、ちょうど一年前にはクライマックスの躁状態でした。そのまま正月を迎え、双極性障害(躁うつ病)Ⅰ型の私はさらにⅠ型を加速させ、再び鬱へと落ちていきます。そのようなことが手帳に記した行動や夕食、その他雑多な身の回りの情報、そして自分の躁鬱状態を表した記号。それらから読み取れることができ、同じことを繰り返さないようにと意識することができます。
ああ、よく考えたら今年もろくなことなかったなあ・・・と考えるのがよくないのです!
ああ、どうせ来年もろくな年にならへんのやろなあ・・・と考えるのがよくないのです!
ご参考になりましたでしょうか?
2018-12-31 18:11
nice!(9)
コメント(25)
いやあ、このところリス太郎さんの真面目な部分が出ていて、とても勉強になります。
仕事の件。これはもちろんきちんとやらなければならないのですが、そのことばかりを考えているとおかしくなっちゃいますねえ。出版の場合、常に企画と取材、入稿、校正といったものが混在した形で迫って来ますから、真面目にやろうとすると本当に心身ともにすり減らしてしまいます。で、自分の命を守るために、ある日あるとき私は決意したんであります。
タイトルとクレジット、定価さえ間違わねばこれでいいのだ!
by アニマルボイス (2018-12-31 18:37)
あ、日龍峯寺や。
by リス太郎 (2018-12-31 23:46)
アニマルボイス先輩へ
勉強だなんて奥様。いやでございますわ。おほほほほ。(なにもんや)
タイトルやクレジット(著作権者)、定価を間違えたら具合悪いでしょう。悪税はいつ変わるかわからんので「本体価格×××円+悪税」と記すのが出版業界の掟ですが。
よいお年を。あ、新年あけましておめでとうございます。
ナイスありがとうございます。(ふ~。言い忘れるとこやったぜ)
by リス太郎 (2019-01-01 00:01)
ちょっと女将さん(嫁)に電話するのでちょっと待ってね。
(あとRちゃんに「あけおめメール」しなきゃ)
↑こういうのも嫁に読まれてる可能性があるのよね。ご注意ご注意。
by リス太郎 (2019-01-01 00:03)
mwainfo さんへ
エントロピー増大の法則の話は終わったので、植物の話に移ります。植物に脳はない。でも人間以上に賢い。地球上で最も賢く最も平和主義者で最も環境にやさしく、最も強い生き物。そして、これは私の持論ですが、植物は枯れることはあっても死なない。うちにも花瓶に活けられた植物や鉢植えが多いのですが、切り花はともかく根のある状態の植物は水に活けておくだけで生き生きとしています。開業時、名古屋の古川さんから送られてきたモンステラなんか、テレビの横に置いてるんですが、日光の当たるほうにばかり伸びて、そっちに栄養をまわすためか、他の古い枝は枯れ果ててしまい、どれがテレビのコードでどれが枯れ果てた枝かわからない状態です。
ナイスありがとうございます。
by リス太郎 (2019-01-01 00:23)
鉄腕原子さんへ
今年こそ株価が上がりますように。戌亥の借金、辰巳で返せと言いますが、景気のいいときにこそ金を借りて投資し、景気が悪くなったときに備えろという意味だと解釈しています。その説から言えば、亥年の本年は景気がよくなるはずです。信じましょう。信じる者は救われる。神のご加護を。アーメン。
ナイスありがとうございます。
by リス太郎 (2019-01-01 00:31)
xml_xsl さんへ
正月早々こんなん釣れましたで!動画がおもしろい!
https://www.youtube.com/watch?v=vrzR5uNWDtA
ナイスありがとうございます。
by リス太郎 (2019-01-01 00:40)
@ミックさんへ
やっとブログ更新してくれましたね。私は今年のドラマで最もというかおそらくこれまでの人生で一番強烈なインパクトを与えてくれたのが『昭和元禄落語心中』です。最高でした。ただ、与太がうらやましくて。自分も本来なら落語の世界で生きていたんだと思うと悔しくて…てな部分もありました。あと、妻の意外な記憶力と博識がドラマや芝居から来てるということに気づかされた一年でもありました。あいつ、なんでもドラマや芝居関連で調べて変な知識をつけたり覚えたりしてる。たとえばテレビであまり見かけない女優が出てたりすると聞く。すると「誰々や」と。「なんで知ってるん?聞いたことないぞそんな名前」と言うと、「舞台女優。芝居好きな人なら誰でも知ってる」とか。こんな感じ。
ナイスありがとうございます。
by リス太郎 (2019-01-01 01:00)
あと「あの人はミュージカルの人やから声がええねん」とか。
by リス太郎 (2019-01-01 01:02)
以前、うちの嫁、演劇部で裏方やっとったという話を当ブログのコメント欄でした気がする。つい先日、帰省中の嫁が大学の演劇部の仲間と梅田で会うと電話で言うので「お前は照明さんやろ?」ゆうたら怒りよって、「ちゃう。アタシも××ちゃんも○○ちゃんも女優!」ゆうて。お前は「ああ言えば上祐やろ」って。(笑)
by リス太郎 (2019-01-01 01:07)
あいつは舞台女優になりたかった。俺は落語家になりたかった。せめて子どもは落語家にと思ってた。しかし結婚した相手は子どもを産めない体だった。そして二人とも老いていく。
門松は 冥途の旅の 一里塚 目出度くもあり 目出度くもない
by リス太郎 (2019-01-01 01:11)
秋葉原 メイドの旅の 一里塚 ・・・ (下の句忘れた)
by リス太郎 (2019-01-01 01:12)
私も見とれてしまいます^^
https://terablogarisa.blog.so-net.ne.jp/2018-12-31?niced=1&time=1546274058
って、どこに視線を置いていいのかわかんないんだけど。(笑)
by リス太郎 (2019-01-01 01:36)
あのねえ。「二日酔い中 ありさ 〔わっち〕」は、まあわかるっちゃわかるんだけど、「たこラーメン頭にのせた片目タヌキ」ってどういうキャラよ?めっちゃ笑えるわ。
https://terablogarisa.blog.so-net.ne.jp/2018-12-30
by リス太郎 (2019-01-01 01:42)
新年明けましておめでとうございます。
旧年中はお世話になりました。
今年もよろしくお願い申し上げます。
by SORI (2019-01-01 06:20)
SORI さんへ
相変わらず常識的で無難なご挨拶ですなあ。(笑)
ではこちらも改めまして。
旧年中はお世話になりますた。
今年もよろしくお願い申し上げますた。
(正月早々「いるいる語」か)
私もいるいるあった一年ですた。(こんなんでよろしいでしょうか)
ナイスありがとうございます。
by リス太郎 (2019-01-01 09:18)
あ、朝飯がわりのジュースのんで薬のんで顔洗ってヒゲそって歯ぁみがいて髪を整えて着替えてお笑い番組チェックして…ああ、ドトール北口にも新年のあいさつ行かなきゃ。紋付羽織袴で…
(なんでやねん。ちゅうか、元旦から観念奔逸やのう)
by リス太郎 (2019-01-01 09:24)
今日は午後6時に東京駅東海道新幹線日本橋出口に行かなならんのです。何しにって野暮用。(嫁が大阪から帰ってくるので荷物持ち)
by リス太郎 (2019-01-01 09:26)
私へのお土産は「吹田のゾウ」という純米大吟醸。
って、あいつも飲むんだけど。嫁の実家がある大阪府吹田市の地酒。
https://www.kinoshita-meisyu.com/item/a005/
なんで「ゾウ」なのかは不明。
木下名酒店のサイトを見てて気づいたけど「大阪の太陽」という白ワインも買ったらしい。こちらはもちろん万博記念公園の太陽の塔から来てます。
by リス太郎 (2019-01-01 09:34)
とりあえず部屋着としては普通の格好になりました。鏡みてないけど。
去年の正月は躁の絶頂で。正月なんだから着物を着ようと。というて羽織も袴ももってないしトンビコートも持ってない。で、室内でも屋外でも着流しで通してた。外出時はさすがに寒く、着物の上から袢纏を羽織ってた。そのときの写真は当ブログにもアップした。
https://jpdragon.blog.so-net.ne.jp/2018-01-04
明らかにおかしい。帯の位置が下すぎる。男性の着物は腰で締めろというんですが、腰というよりケツや。これじゃ帯がずってほどけるの当たり前。嫁が横からごちゃごちゃ言うから余計にわからなくなってしまったんですが、このときから既に手先の震えがあったんだと思います。その後、シャツのボタンが留められない状態となり、今日の原因不明な手指の異常な震えとなります。
by リス太郎 (2019-01-01 10:11)
入管へも着流しにコートで行ったと思う。「わしは大和民族である。日本の国を愛しとう。日本人なら日本の伝統文化を守り抜くべきである」みたいな。もちろん入管に対する当てつけなんやけど。
by リス太郎 (2019-01-01 10:16)
さて、年賀状でも書きますか。
by リス太郎 (2019-01-01 10:17)
ほんとはこの記事、心の病気に苦しむ人たちにもっと多く読んでほしいんだけどね。そのためにはコメントし続ける必要がある。どう考えてもコメント欄を楽しみにしてくれてる紳士淑女が多いので。そっから拡散してくれることを期待してます。どうぞよろしゅう。
では皆様への年賀状をしたためます。元旦が午後にならんうちに。
by リス太郎 (2019-01-01 10:20)
ありささんへ
セーラーワンピよく見たらピースしてるね。
ナイスありがとうございます。
by リス太郎 (2019-01-01 15:48)
この記事、本来は2018年を振り返る記事にしたかった。が、気づいてたけどすぐに脱線した。最初から脱線してればそれは脱線とは言わないなどと、相変わらずあってるのかあってないのかどうでもいいことを考え(こういうおもろいどうでもいいことは考えていいと思う)ながら気の向くままに文章を入力していった。結果、読み返すと私と同じような病気の方、うつ病の方も含めて是非よんでほしい内容となった。うつっぽいと感じる方は早めに心療内科に相談したほうがいいと思います。軽い精神安定剤でケロッと治ってしまうと思います。私の場合は心療内科にかかったときには手遅れでした。
あ、笑点や。綾瀬はるかや~~~平成のマドンナや~~~
え? 新元号? 新元号のマドンナや~~~
by リス太郎 (2019-01-01 16:02)