『文七元結』知らず語り [大衆芸能]
『文七元結』のあらすじについてジャパライフのブログに書いてしまいました。ここではあらすじは語りません。ジャパライフのブログをお読みください。
https://www.japalife.jp/blog/detail/id=341
『文七元結』という三遊亭圓朝の名作は何度も聴いてるんですがうろ覚えなんですよ。印象的なのは身投げしようとする男に助けてもらったばかりの五十両をあげてしまう長兵衛の場面。人間がぼうっとしている私は身投げしようとしていた男が文七だと聴いて初めて「文七元結か」と気づいた。
長兵衛は博打にばかりうつつを抜かし、ろくに仕事もせず、左官道具まで博打でとられてしまう（質に入れたのか）どうしようもない男。誰かに似てないか。
吉原の女郎屋「角海老」の女将。「角海老」というとボクシングジムですが、遊び人の読者の皆様にはボクシングよりソープランドでしょう。名前の由来は吉原の女郎屋にあったのです。
え？遊びに行きたくなった？緊急事態発令中です。
角海老の女将はなんでお久をすぐに店に出さず、長兵衛を呼びつけ小言を言ったのでしょう。私が女将ならお久のような別嬪さんが来たんだから喜んで「新人はんで～す。かわいがっとおくんなはれ」とすぐに店に出す。
女将と長兵衛一家とは何か特別な付き合いがあったのか。関西人はそういうところを気に掛ける。江戸っ子にしてみたら「気風のいい女だな」ですませちゃうんだろうけど。
そしてこの噺のクライマックスとも言える文七の身投げ騒ぎ。大事な五十両をあっさり文七にやってしまう長兵衛。ここを「えいやっ！」と渡してしまうのか「そうかい、そうだったのかい」と人情噺らしく演じるのか。立川生志師匠は前者でやっていた。いずれにしてもそう簡単にできるものじゃありません。五十両なんていう大金。（１両＝１３万円と仮定すると６５０万円という話になります）
６５０万円、見も知らずの他人にそっくり渡して帰れます？いくら人助けとは言え。その金がなかったら自分の娘が吉原に身を沈めるんですよ。バカじゃねえか？（笑）
関西人には信じられん！（笑）
私ならお店について行ってあげ、一緒に謝ってあげるでしょう。それが普通だと思う。
でもそれじゃ落語にならないんだよね。それにこういう話が当時の江戸っ子に受けたんだと思う。圓朝が作ったこの噺、元ネタは中国の故事にあるらしいんだけど、どんな話か読んでみたい。
最後に「元結」（もっとい／もとゆい／もとい）という言葉について。落語では「もっとい」でやるんですが、要するに髷を結ぶ紐のこと。文七とお久は近江屋から暖簾分けしてもらい元結屋を始めた。そこで文七の工夫でつくった元結が評判となり、「文七元結」として店が繁盛したという、めでたしめでたしな話。
三遊亭圓朝って怖い話ばっかりつくってたわけじゃないんですね～。
すっごいですね～＠＠
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https://www.japalife.jp/blog/detail/id=341
『文七元結』という三遊亭圓朝の名作は何度も聴いてるんですがうろ覚えなんですよ。印象的なのは身投げしようとする男に助けてもらったばかりの五十両をあげてしまう長兵衛の場面。人間がぼうっとしている私は身投げしようとしていた男が文七だと聴いて初めて「文七元結か」と気づいた。
長兵衛は博打にばかりうつつを抜かし、ろくに仕事もせず、左官道具まで博打でとられてしまう（質に入れたのか）どうしようもない男。誰かに似てないか。
吉原の女郎屋「角海老」の女将。「角海老」というとボクシングジムですが、遊び人の読者の皆様にはボクシングよりソープランドでしょう。名前の由来は吉原の女郎屋にあったのです。
え？遊びに行きたくなった？緊急事態発令中です。
角海老の女将はなんでお久をすぐに店に出さず、長兵衛を呼びつけ小言を言ったのでしょう。私が女将ならお久のような別嬪さんが来たんだから喜んで「新人はんで～す。かわいがっとおくんなはれ」とすぐに店に出す。
女将と長兵衛一家とは何か特別な付き合いがあったのか。関西人はそういうところを気に掛ける。江戸っ子にしてみたら「気風のいい女だな」ですませちゃうんだろうけど。
そしてこの噺のクライマックスとも言える文七の身投げ騒ぎ。大事な五十両をあっさり文七にやってしまう長兵衛。ここを「えいやっ！」と渡してしまうのか「そうかい、そうだったのかい」と人情噺らしく演じるのか。立川生志師匠は前者でやっていた。いずれにしてもそう簡単にできるものじゃありません。五十両なんていう大金。（１両＝１３万円と仮定すると６５０万円という話になります）
６５０万円、見も知らずの他人にそっくり渡して帰れます？いくら人助けとは言え。その金がなかったら自分の娘が吉原に身を沈めるんですよ。バカじゃねえか？（笑）
関西人には信じられん！（笑）
私ならお店について行ってあげ、一緒に謝ってあげるでしょう。それが普通だと思う。
でもそれじゃ落語にならないんだよね。それにこういう話が当時の江戸っ子に受けたんだと思う。圓朝が作ったこの噺、元ネタは中国の故事にあるらしいんだけど、どんな話か読んでみたい。
最後に「元結」（もっとい／もとゆい／もとい）という言葉について。落語では「もっとい」でやるんですが、要するに髷を結ぶ紐のこと。文七とお久は近江屋から暖簾分けしてもらい元結屋を始めた。そこで文七の工夫でつくった元結が評判となり、「文七元結」として店が繁盛したという、めでたしめでたしな話。
三遊亭圓朝って怖い話ばっかりつくってたわけじゃないんですね～。
すっごいですね～＠＠
入管法改悪に福島みずほが吠えた！（ジャパライフ新着情報より）
https://www.japalife.jp/topics/detail/id=342
by リス太郎 (2021-02-26 18:56)
東京も解除しろっ！バカ野郎！いいじゃねえかよォ、ちょっとぐらい遊ばせろ。
by リス太郎 (2021-02-26 19:19)
『明烏』の新しいオチ。若旦那は「おこもり」（神仏を祈願するため寺社にこもること）とだまされて吉原へ行くのですが…。
「若旦那！吉原のおこもりはどうだったい？」
「へえ。もうもっこりでございます」
ダメ？
by リス太郎 (2021-02-26 19:29)
ジャパライフブログ新記事。中国東北の野菜の話。
https://www.japalife.jp/blog/detail/id=343
by リス太郎 (2021-02-26 20:13)
ここでは紹介してないけどいろんな料理をして失敗した。また買いに行こうとすると妻が、「もうええ」。
by リス太郎 (2021-02-26 20:14)
角海老って、面白い会社でやすよね。
ソープランドとボクシングジムと宝石屋をやってるなんて。
以前、キックボクシングをやってた人と付き合ってたので、そのあたりの知識はありやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2021-02-27 15:53)
「海老」というからには女でも宝石でもなく、やはり海老フライの名店を目指すのが筋というものですな。うむ。(^^)/
by アニマルボイス (2021-02-27 18:19)
ぼんぼちぼちぼちさんへ
角海老がソープを経営してるのは東京に出てきたばかりのときに知りました。うぶなので知りませんでした。早速行ってみようかと思いましたが財布がすっからかんでした。
by リス太郎 (2021-02-27 19:34)
アニマルボイス先輩へ
なんで海老ふりゃあを連想するのか。名古屋人の頭の中はよくわかりません。（笑）
by リス太郎 (2021-02-27 19:35)
名古屋人は、言うことが決まっているんです。
by wildboar (2021-02-27 19:55)
wildboarさんへ
「海老」と聞いただけで「海老ふりゃあ」しか出てこないんですね。わかりやすいです。（笑）
by リス太郎 (2021-02-27 21:41)
ジャパライフブログに大事な記事を投稿。国籍法３条１項が改正（改悪）されるようです。令和４年（２０２２年）４月１日より年齢制限が２０才から１８才に引き下げられます。民法改正に足並を揃えた形ですが、成年年齢と認知国籍取得は別物だと私は思います。
https://www.japalife.jp/blog/detail/id=344
by リス太郎 (2021-02-28 01:17)