SSブログ

あそんでばかりの金曜日

あそんでばかりの金曜日。でもこれも仕事。午後1時に来客あり。彼の奥さんはフィリピン人。当ブログの読者でもある。彼も読んでるので注意して書きたいが、私が好きなタイプの日本男児というか正義感が強い。間違ったことが大嫌い。ただ、法律というのはおかしなことだらけであり、法律家のはしくれとしては彼の国に対する怒りへの対応に苦慮することも多い。

彼は52才、私は55才。年齢が近い。気質も似てる。いつまでたってもヤンチャ。彼は事務所のあるマンションの下から電話してきて私が下りて行ったのだがマスクをしていない。口には煙草をくわえてる。「ここ江戸川区ですよ」「私は江戸川区生まれですから」「どこ?」「小岩」「小岩は江戸川区かなあ?」。どっちかといえば江戸川区は小岩に出て行ってほしいと思う。ただ、彼曰く西葛西も昔から治安が悪かったと。私が初めて西葛西に来たときは「なんて閑静な住宅街だろう」と思ったが。

今日の彼の用事は「相談したいことがある」とただそれだけ。私も忙しいのだが、彼が好きなので午後はまるまる予定を空けることにした。久しぶりに彼が来ることを妻に伝えると、「離婚やでぇ、離婚やでぇ」と縁起でもないことを言う妻。まあ男と女というのは何がどうなるかわからないので可能性は否めないんだけどそうではなかった。彼曰く、「彼女のことは一生守り続けようと思ってます」と。ほっとした。

で、何しに来たかというと彼が考想する事業とジャパライフの事業をうまくコラボできないかという話。とりあえずメシ食おうというんで喫煙ルームのある焼肉屋に行こうとしたがコロナと人材不足により午後3時まで営業を中止していた。そこで「炎や(えんや)」に行った。ビールやチューハイをガンガン呑み、焼肉を焼きまくった。実にうまかった。この時点で彼は本来の目的である事業の話をしなかったように思う。

でも自然、今の日本入管行政、外国人の困っていることの実態の話などになる。最初はコックビザ(技能一号)の話になった。素朴な質問が相次ぎ、私も一生懸命に解説した。トイレに行くふりをして会計をすまそうとしたらホントにトイレに行きたくなり、私がトイレに行ってる間に会計を済まされてしまった。失態。

そのあとどこへ行こうと。キャバクラはやってないしと。そこで彼は「先生がこないだブログで書いてたグリンピース行きましょう」と。で、行った。入店して歌を入れてるのを見て気づいた。彼はマスクをしてない。ばあさんがあわてる。彼は平気で、これは私も唱えている説だが、マスクなんかしてもウイルスは簡単に通すから意味ないと。ばあさんますますあわてて。自分のマスクを貸そうかと思ったところ、おもむろにウエストポーチから黒いマスクを取り出した。持ってるやんけ。で、歌うんだけどマスクを顎にかけて歌う。またばあさんあわてて。「自然にずれてくる」「ちゃんとマスクしてください!」。この男に何を言っても無駄なんだけど。まあ、ばあさんをおちょくってた部分もあり、次からは鼻をつまむようにマスクがずれないようにして歌ってた。

ここではアルコールは飲まずアイス珈琲を飲んでいた。酔いがさめた。客は私たち二人と他におばあさんが一人。順繰りに歌を入れねばならないという怖ろしいルール(しかもマスクをせねばならない)に従い、もう一人の客のおばあさんが歌ってるときしか仕事の話ができない。わざわざ来てもらって焼肉おごってもらってよくわからないカラオケ喫茶でもてなして帰るのはふがいない。一緒に外で煙草を吸っているときに彼の考想を初めて聞いた。まあ、ここから先は企業秘密である。

おばあさんが帰り、カラオケ順繰りの悪魔の仕置きから解放された。そっからは喫茶店状態。ゆっくり話ができた。それでもカラオケを歌わせたいカラオケばあさん(妖怪みたいな化粧してる)はリモコンを持って「カラオケ歌わない?」。「昼の部は6時までだからね、5分前には帰ってちょうだいね。私も帰るから」。6時までなら6時までいさせろよと思ったが、6時からは夜の部なのでオーナーと引継ぎがあるらしい。ばあさんはただの従業員らしい。ばあさんもよく知らないらしいのだが、夜の部は男性は一人で来ちゃいけないらしい。おかしいやんけと思ったがくわしいことは知らないと。今度、夜の部に一人で行ってみよう。けっこうはやってるらしい。

5時55分にグリンピースを出て、彼の車の運転を代行してくれる人が西葛西に着くまでまだ時間があるので、得意の「焼鳥日高」に行った。生中を2杯ずつ呑んだ。ここではじめて具体的な商談に入るのだが、なかなかこれ難しい話。失敗例も見てるし。思いは一緒なのだが。

今日は「技能実習」と「特定技能」と「高度専門職」の話もした。彼は「技能実習」については一定の知識と見識を持っていた。「高度専門職」の話がなぜ出たかというと「日本人の配偶者の親が日本で暮らすためのビザはないか」という質問があったため。答えは「ない」なのだが例外的に「高度専門職」の外国人は一定の条件を満たせば「親の帯同」が認められるという話。

今日は午後1時から午後6時まで5時間、彼と一緒にいたのだが、まあ妻に言わせば「遊んでた」ということになるんやろうなあ。

nice!(10)  コメント(6) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 10

コメント 6

wildboar

私だったら先に仕事の話を済ませます。飲んだり食べたりするのはその後です。そうすると「遊んでた」にはならず、仕事をしたことになります。
一定の条件とは、どういう条件なのかな(・・?
by wildboar (2022-07-30 18:29) 

リス太郎

wildbor さんへ
もともと正午に来られて食事しながら商談(?)しましょうという話だったんです。そして1時間遅れて午後1時になった。そのため仕事の話が後になったんです。「高度専門職」の「一定の条件」は例えば「孫の面倒を見なければならない特段の事情」です。「高度専門職」には「外資系など大会社の取締役」「外資系など大会社の社員」「大学教授」の3種類に分けられ、いずれにせよ高額納税者しか取得できません。5年経ったら転職不可の永住権を取得でき、このビザができた当初は日経新聞などが「永住権拡大」などと嘘の見出しを出し混乱しました。私は低所得者層を中心に顧客を拡大してきたので、「高度専門職」は断っています。
by リス太郎 (2022-07-31 01:06) 

wildboar

かなり限られた場合だけですねえ。
by wildboar (2022-07-31 02:04) 

リス太郎

wildboar さんへ
「特定活動」という手もありますが同じく厳しい審査があります。違法ですが親に会社を作らせて「経営・管理」で呼び寄せ、会社の経営は子どもがやるという手も現実には使われています。こちらのほうが成功しやすいようです。理不尽ですよね。日本で長く暮らし親が年老いていくと、どうしても日本で扶養したいという話になります。法務省は原則として認めません。先進国でしか治せないという病気を抱えている場合でも、「それは短期滞在を使え」となります。「日本で扶養せねばならない特段の事情」が必要で、「身寄りがない」などが挙げられますが、大概が年のため病気を抱えており、日本の医療保険を使わすのがいやなようです。諸外国の場合はどうなのか、また調べて報告します。
by リス太郎 (2022-07-31 20:33) 

リス太郎

結論としてアメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、韓国では日本同様に原則として親の帯同は認められない。シンガポールも高度外国人材にのみ条件付きで認めるようなので日本と変わらない。
by リス太郎 (2022-08-03 15:58) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。