浪花コテコテ旅情 「普通」を嫌う大阪人の巻 [旅情シリーズ]
3月20日(火)の朝です。
この日は大阪の街を土地勘があるのをいいことに縦横無尽に走り回ります。
梅田堂島のジュンク堂大阪本店。
この店がオープンしたときは、度肝を抜かれました。
梅田の中心からほんの少しずれてるんですが、中之島あたりから梅田経由で帰宅する会社員の通り道にある。
紀伊國屋書店梅田本店はいつ行っても混雑が激しいので、ゆったり選びたい人にはこっちのほうがおすすめかもしれません。
ほんま、多い。
ご存知、JR大阪駅のコインロッカー
大阪マルビル
大阪でマルビルといったらこの茶色い円筒形のビルのこと。
丸の内ビルではありません。
伊丹空港へはこちらから。
今はなくなりましたが、最上部分に回転する電光掲示板がありました。
こいつの回転する速さが速すぎるというので有名でした。
関西以外の人から指摘があったようです。
私も含めて地元の人間はこんなもんだと思ってたんですが。
そう言われれば確かに速い。
寒さも少しゆるぎ、いいお天気です。
JRで京橋と鶴橋を営業。
京橋は東京でも大阪でも「きょうばし」ですが、アクセントが違います。
東京アクセントで「きょうばし」と言われるといちいち訂正したい衝動に駆られます。
鶴橋駅前の様子
鶴橋のゲームセンターの前で
こいつ、踊りよんねん。
おでこに「サンプルです」って貼ってるけど、本物も踊るんやろか。
地下鉄千日前線でなんばへ。
笑い飯 (左・西田幸治 右・哲夫)
このおふたりの漫才、私は大好きです。
センスが高く独創的。
これだけの逸材はなかなかいない。
さて、幸治君の「いや、普通やん」というセリフ。
これ、関西人はけっこう連発します。
「そんなん、普通すぎておもろない。もっと人と違うことせな」
という意味です。
ヨシヒトもよく言います。
「そんなん普通ですやん。タクオさんらしない」
とかぬかしやがる。
かなりカチンときます。(笑)
「普通である」ということは、大阪では、「そんなんダメダメ」ということです。
常に人との差別化をはからねば生きてゆけない。
考えてみたらおそろしい社会かもしれません。
日本は普通であることを好み、普通であろうと万人が努力している社会だと諸外国からは思われてますから、個性化差別化を重んじる大阪は特殊な町だと言えるでしょうね。
最近、大阪に留学したいという学生が増えてますし、大阪弁講座も欲しいというニーズもあります。大阪、注目されてますよ。
でも、大阪の人もネクタイして会社に通い、夜はお姉ちゃんのいるお店に行ってる訳で、そういう視点では結構普通って感じがするんですけど。
ネクタイの太さや柄が違うんだろうか??お姉ちゃんの痩せ具合が違うんだろうか???
ここまでは許容範囲の普通、ここからは普通過ぎて面白くない、という線引きはどの辺にあるんでしょう?
by めぎ (2007-03-29 17:15)
http://blog.livedoor.jp/hitoshione/ 大根仁さんのブログ、大好きでよく読んでるんですが、昨日の更新「関西人」が最高。ずっと笑ってました。これがいいんだよなぁ。
by もん (2007-03-31 03:13)
めぎさんへ
そんなこむずかしいことはわかりまへん。(笑)
ただね・・・つい数時間前なんだけど、会社の女性社員から言われた。「しのちゃんはネクタイの柄がダサい」って。悪気はないんだけど内心むちゃくちゃ傷ついた。もちろんそんなそぶりは見せへんけど。俺は紳士服の仕事を長いことしてて服装にはすごく気をつかう。昔は7千円以上する有名デザイナーのネクタイしかしめなかった。安月給でも職業柄、服に金かけないとバカにされるから。それが今では千円か千五百円のネクタイ。それでもそれなりに自分がセンスいいと思うものしかしめない。靴だってそう。かなり奮発していいものを買う。おしゃれは足元が命だから。そうやってなけなしの銭をはたいて買った靴が1ヶ月でボロボロになるねん。スーツだってこの3年間、一度も新調してない。でも大昔に買ったくたびれた高級スーツをごまかしながら身につけてる。ネクタイをしめて会社に通うのが「普通」とは思わない。ネクタイをしめないとまずい仕事というのがある。ネクタイをしめる人が偉いという価値観も過去のものや。うちの会社の場合、毎日ネクタイをしめているのは俺を含めてふたりか三人。でもだからこそ真夏のくそ暑いときでもネクタイをしめ上着を羽織る。俺にしてみりゃ差別化をはかっているつもり。俺は紳士服や革靴を作る職人さんをすごく尊敬してる。ネクタイもしめずにフォーマルなシーンで人に会うなんて信じられない。もちろん人それぞれだけど、俺はそう思い、そうしている。それを「普通」と言われたら、それは違うと反論せざるをえない。
あ、おねえちゃんのいるお店は大好きです。毎日でも行きたいぐらい。でも年に数回しか行かないんだよ。
by リス太郎 (2007-03-31 08:49)
もん・とれぞーさんへ
ありがと♡
by リス太郎 (2007-03-31 08:51)
ああ、そうですね、普通なんて言っちゃって失礼しました。私、昔々4年間ほどネクタイが当たり前の職場にいたんですよ。そこから逃げ出して早10年以上経ちましたが、ドイツで仕事している日本人駐在員さんもみんなネクタイなの。それに対し、ドイツ人会社員は別にネクタイって感じじゃないんですよ。その人それぞれなの。それで、日本人はネクタイで仕事するのが普通なのかなあって思っていたのです。でもたしかに、絶対ネクタイ必要な職場もあるし、かえってそれがおかしい職場もありますわね。私の観察では、そぐわないところにも無難だと思ってネクタイしてくる日本人はやっぱり多いような気はするんですけどね。
そうだなあ、私が見かける日本人って、限られた職業の人たちなんでしょうね。とは言え、本職の職場にいる日本人は、ジーンズにサンダル履きで仕事しちゃってるんですけどね。私も夏は下駄はいて職場に行ってますしね。これも、教壇に立つと考えたらイマイチ合わないような気もするのですけど、ドイツって先生は、学生に発表させている間、机の上に座ってあぐらかいたりもできちゃう国民性なのですよ。それに対し、日本から出張してくる先生方って、やっぱりネクタイなんだよなあ・・・あ、しつこいですね。しかも長くなってしまった・・・
私はあの宿に落ちてたネクタイ、素敵な柄だなあって思ったし、仕事が終わったあとの男性の色気が感じられていいなと思いましたよ。
by めぎ (2007-03-31 09:52)
あたしゃ、貴兄の画像に「ネクタイのセンス、いいなぁ」と思ってたんだけど。あれ?あれ?
http://blog.so-net.ne.jp/montresor/2006-03-27
http://blog.so-net.ne.jp/montresor/2006-01-16
by もん (2007-03-31 10:21)
めぎさんへ
確かに日本人はそういうとこある。ネクタイしめとかなきゃ不安みたいな。私もそういうとこある。自分の「中身」に自信がないのかもしれません。千円のネクタイをほめてくれてありがとう。
by リス太郎 (2007-04-01 10:51)
もんちゃんへ
なかなかいい記事書くね。あとネクタイほめてくれてありがとう。
ちょっと補足。「高級スーツ」といっても「高級」の次元が違います。大体、春と秋に内見会があって出入りの業者はノルマがある。先輩や同僚の得意先にも行かなあかん。でないと自分の得意先のとき協力してもらえないから。年収のかなりの部分を内見会で使ってた。いろいろですが、10万ちょっとのスーツが5~6万で買えた。それを「高級スーツ」と言ってるんだけど、生地をつかんだとき、ふわっとしたなんともいえない感触があります。(これを専門用語で「風合い」といいます)
by リス太郎 (2007-04-01 11:15)
私のは記事じゃないです。ただの日記です。
心の風合いが極高級だったら、男はそれが最高のスーツじゃ。
つまんない話、するね。私は21歳で二期分のボーナス全部つぎ込んで黒いロングコートを一着仕立てたの。そこまでやるっておかしなヤツって意味で豪気だねぇ、って、親以外は皆言ったけど、16年経った今でも、途中二回裏地を張り直しただけで、今でも着てるよ。どこもほつれていない。ものすっごい安い買い物じゃんね。某大手コート会社の社長はそれを聞いて、「貴女は、私たちには悪いお客様だなぁ。女性は、コートは普通2,3年で買い換えるものですよ」だって。素晴らしい仕立て職人の仕事を何故讃えんのかと思ったもんさね。
by もん (2007-04-01 11:38)
もんちゃんへ
「心の風合い」とは粋な表現だね。
さて、ちっともつまんなくなんかない話に同感。
ほんまにええ服というのは何年着ても飽きないし愛着が出る。風合いもよくなる。そういう服作りがすたれつつある。そういう志のある職人さんは大量消費経済からはじき飛ばされる・・・という現実を嘆かわしく思うひとりです。
メーカーにしてみりゃ安い服をどんどん作ってどんどん捨ててもらったほうがいいわけ。でないと会社は傾いちゃう。ワンガリ・マータイさんの「モッタイナイ」精神を経団連の連中は苦々しく思ってるはずやね。
by リス太郎 (2007-04-01 13:25)
そうやね〜。関西で普通ですやん、とかいわれると、自分やったら、もっとひねった喋りできますわ、という意味ですわ。いわれると、こいつ〜。ほんま、どっかでしめたるわ、という気持ちになりますねえ。関西の人はみんなそうでしょ。
by (2007-04-01 19:57)
chiemiki さんへ
ほんま、そのとおり。めっちゃ挑戦的なセリフです。(笑)
by リス太郎 (2007-04-01 20:29)