落語の面白さ、そして、演じることの難しさ [大衆芸能]
しばし、のんびりとしてます。
よめはんと散歩に出かけ、マンションの前の並木がどんぐりであることに気づきました。
どの木の下にも大量のどんぐりが落ちている。
葉っぱの形を見ると、なるほど、子どものころに見たどんぐりの葉と同じ形をしています。
ここへ越してきて丸4年ですが、いったい何をしていたんだろう。
昼前後より晴れ間が見え始め、心地よい秋の午後でした。
もう35時間ちかく起きているのですが、あまり眠くありません。
和菓子屋で豆大福を買ってきて家で食う。
最近、よめはんが買ってきた「男の隠れ家」という雑誌を開いてみる。
この雑誌、名前は知っていましたが、あまり興味がありませんでした。
女性が読む雑誌には思えないのですが、彼女がわざわざ買ってきたのにはわけがあります。
12月号のテーマが落語なんです。
国分太一さん主演の映画やNHKの連続ドラマの影響で、彼女はいま落語に夢中なんです。
もともとよめはんは枝雀寄席ぐらいでしか落語を聴かない大阪の一般的な女でした。
門真の文化会館で定期的に行われる寄席に連れて行ったのがきっかけでファンになりました。
北河内界隈で行われる寄席にちょくちょく行きました。
当時、関西には東京のような落語の定席がなく、市民会館や公民館、お寺などの定例会が中心だったのです。
(去年9月に天満天神繁盛亭という関西唯一の定席ができました)
東京の人はうらやましいなと思います。
いつでも気ままに寄席の雰囲気を楽しめる。
といって、木戸銭(入場料)はそんなにも安くなく、私もまだ入ったことがありません。
鈴本演芸場の前を通るたび、「ちょっとのぞきたいな」と思うのですが、「ちょっとのぞく」にしては入場料が高いのです。
関西各地で行われる定例落語会はもう少し安いです。
採算は二の次でやってると思います。
もちろん毎日やる定席ではない。
だから関西の落語家はテレビやラジオに出たがるのです。
「売れなきゃ」という思いが強い。
東京の落語家さんとは環境があまりに違うと思います。
寝っころがって雑誌をめくりながら、柳家小三治師匠の言葉に釘付けになりました。
「落語は人間のおかしみ、悲しみを描くもの」。
ストーリーの出来上がっている古典でさえ、それはとても難しいこと。
桂三枝師匠らがチャレンジし続けているのは、まさにそこなんだと気づきました。
よめはんが鈴本へ行こう行こうとずいぶん前からうるさいです。
近いうちに是非、吸い込まれてみようと思います。
歌舞伎みたいに千円ぐらいで一幕だけちょっとのぞける なんて雰囲気があれば
寄席ももっと楽しみやすくなるのかもしれないですね。
人間のおかしさ 哀しさを語りだけで伝えるって本当にムズカシイことだと思います。
でもだからこそ 良い語りはココロに残る。
今度通ったらぜひ吸い込まれてみて下さいね~
by (2007-11-04 17:11)
ぺりさんへ
歌舞伎って千円でのぞけるの?小泉純ちゃんも千円でちょっとのぞいたんだろうか?で、感動したんだろうか?
by リス太郎 (2007-11-12 01:52)