クルド人を難民と認めたくない日本 [外国人労働者問題]
クルド人のタスクンさん一家に在留特別許可が下りた。
3月25日の会見で鳩山法相が明らかにした。
法相には「いつまで考えてんだ」と罵声を浴びせたいが、まずは家族を祝福したい。
日本人を多く含む支援者の力なくして、今回のような嬉しい結果はなかったと思う。
そのことを日本人自身が忘れないでいたい。
つい先日もトルコ軍とクルド人武装組織(クルド労働者党/PKK)の衝突があった。
3月27日の戦闘でPKKの死者15人。
3月31日、4月1日の2日間の戦闘ではPKKの死者16人、トルコ兵死者3人。
雪解けでPKKの活動が活発化しているらしい。
タスクンさんはトルコで迫害を受けるクルド人であるため難民認定を申請した。
認められず退去強制処分となったのが2004年1月。
この年の7月、クルド人の2家族が、東京青山の国連高等難民弁務官事務所(UNHCR)の前で72日間の座り込みをした。
その一方の家族、エルダル・ドーガンさん一家は、難民認定を求めて訴訟を起こすが2006年に敗訴。
去年の夏、カナダに出国し、難民認定された。(デニズ・ドーガンさんは日本人と結婚し在留特別許可が下りる)
もう一方の家族、アフメット・カザンキランさんと息子のラマザンさんは、UNHCRが認定したマンデイト難民だった。
2005年1月17日、東京入管に拘束され、手錠をつけたまま成田空港に移送された。
国連の補助機関からマンデイト(委任)されている難民を日本は強制送還した。
世界初の珍事であり、国際社会で大顰蹙を買った。
アフメットさんは2006年1月、ニュージーランドで難民の認定を受ける。
トルコで徴兵されたラマダンさんは、2007年3月にニュージーランドへ。
想像力に乏しい人は「追い返せ」などと心ないことを言う。
4月3日付け朝日新聞によると、「第三国定住」が欧米で増えているんだとか。
日本政府も導入を検討しているらしい。
難民キャンプにいる人をUNHCRが認定し、第三国である先進国が面接・選別し受け入れる。
「選別」という言葉がひっかかる。
杏林大学の川村真理准教授もコメントしておられるように、困窮度の高い人から優先的に保護していく必要がある。
選別基準の法令化と再定住への支援態勢が重要。
日本は難民受け入れに消極的だとよく非難される。
朝日新聞の記事に諸外国との比較が載っていたのでご紹介したい。
難民認定と人道的受け入れの合計は以下のとおり。(2006年/UNHCRまとめ)
アメリカ 23,296人
スイス 12,545人
フランス 11,805人
カナダ 9,252人
イギリス 8,678人
日本 87人
3月25日の会見で鳩山法相が明らかにした。
法相には「いつまで考えてんだ」と罵声を浴びせたいが、まずは家族を祝福したい。
日本人を多く含む支援者の力なくして、今回のような嬉しい結果はなかったと思う。
そのことを日本人自身が忘れないでいたい。
つい先日もトルコ軍とクルド人武装組織(クルド労働者党/PKK)の衝突があった。
3月27日の戦闘でPKKの死者15人。
3月31日、4月1日の2日間の戦闘ではPKKの死者16人、トルコ兵死者3人。
雪解けでPKKの活動が活発化しているらしい。
タスクンさんはトルコで迫害を受けるクルド人であるため難民認定を申請した。
認められず退去強制処分となったのが2004年1月。
この年の7月、クルド人の2家族が、東京青山の国連高等難民弁務官事務所(UNHCR)の前で72日間の座り込みをした。
その一方の家族、エルダル・ドーガンさん一家は、難民認定を求めて訴訟を起こすが2006年に敗訴。
去年の夏、カナダに出国し、難民認定された。(デニズ・ドーガンさんは日本人と結婚し在留特別許可が下りる)
もう一方の家族、アフメット・カザンキランさんと息子のラマザンさんは、UNHCRが認定したマンデイト難民だった。
2005年1月17日、東京入管に拘束され、手錠をつけたまま成田空港に移送された。
国連の補助機関からマンデイト(委任)されている難民を日本は強制送還した。
世界初の珍事であり、国際社会で大顰蹙を買った。
アフメットさんは2006年1月、ニュージーランドで難民の認定を受ける。
トルコで徴兵されたラマダンさんは、2007年3月にニュージーランドへ。
想像力に乏しい人は「追い返せ」などと心ないことを言う。
4月3日付け朝日新聞によると、「第三国定住」が欧米で増えているんだとか。
日本政府も導入を検討しているらしい。
難民キャンプにいる人をUNHCRが認定し、第三国である先進国が面接・選別し受け入れる。
「選別」という言葉がひっかかる。
杏林大学の川村真理准教授もコメントしておられるように、困窮度の高い人から優先的に保護していく必要がある。
選別基準の法令化と再定住への支援態勢が重要。
日本は難民受け入れに消極的だとよく非難される。
朝日新聞の記事に諸外国との比較が載っていたのでご紹介したい。
難民認定と人道的受け入れの合計は以下のとおり。(2006年/UNHCRまとめ)
アメリカ 23,296人
スイス 12,545人
フランス 11,805人
カナダ 9,252人
イギリス 8,678人
日本 87人
けっこう、外国人はまわりに一杯いますけどね・・・
日本も昔は、国境がなかったのですが。
by 降龍十八掌 (2008-04-07 21:28)
降龍十八掌さんへ
200万人おられます。経済や産業、医療や福祉を考えれば、もっと来てもらわないと困ります。日本国籍がなくても同じ権利が認められるべき。同じく社会の構成員として。
おっしゃるとおり、人間が地べたに線ひっぱって「国境」を作ったのは最近の話と言えます。それまで国境なんて曖昧だったはず。そこには先住民族が生活を営む「隙間」があった。
近代国家というものが成立し、国境というものをきちんと決めたがるようになった。たとえばチベット人の宗教や文化を否定し、人民共和国に従わす。デモを起こすと発砲する。インドのチベット人と日本へ逃げてきたクルド人。おんなじことですよね。
チベット騒乱を見て中国にオリンピックを開く資格がないという人がいます。もちろん私も同意見ですが、じゃあ日本は?と思います。日本人は先住民族であるアイヌ人に何をしてきたでしょう?強制的に連れてきた朝鮮人に何をしたでしょう?
為政者というのは「政治」という方便で民衆から税をまきあげる泥棒のようなものです。縁日で屋台を出すのにショバ代をとるヤクザと一緒。領土を主張し軍隊で土地を守る。国民の生命と財産を守るなどと言いながら、戦車で民衆を轢き殺しながら「国体」とやらを守る。今でも一緒だと思いますけどね。
反グローバリズムという思想があります。この呼び方、ほんとはちょっとおかしい。反対してるのはグローバリズムに対してでなく、「グローバリズム」を掲げて富の一極集中を謀る国家と大企業に対してです。行動を起こしているのは資本主義や国家主義による犠牲者。先住民族によるグループも多い。
資本主義というシステムが支配する者とされる者を生み出す仕組みである以上、これを修正することに最大限配慮する必要があります。同じく国家主義による犠牲者に対しては、これを救済する義務が国際社会において日本にもあります。トルコと友好関係にあるのはいいですが、だからクルド人難民を認めないというのは通用しない。中国との経済関係が大事だから、内政干渉になるからと、チベット問題を積極的に批判しないのも同じこと。
私はこのように思います。ナイス有難うございます。
by リス太郎 (2008-04-10 01:22)