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おもろい人生

資格学校のGW講座が盛況なんだそうです。
同じ金を使うなら自分に投資しようということでしょうか。
スーツの下で牙を研げ。
私は資格学校にビタ一文払う気はありませんが、負けるわけにはいきません。

書店の店頭では相変わらず自己啓発ものが所狭しと並んでいます。
「頭がよくなる」とか「記憶力がアップする」とか。
みんなそんなにアホなんかと心配になる。

資格試験のための勉強法について書かれた本も多い。
勉強法なんて自分で考えるもんで人に教えてもらうもんちゃう。

しかし、そうは言っても気になる。
自分の勉強法が絶対正しいとは思ってないし、だからこうやって毎年落ちるんだし。

立ち読みさせてもらうと結構いいこと書いてる。
ただ、ひっかかる部分も多い。

短期間で合格することにこだわりすぎてる傾向がある。
とにかく早く池を凍らせて早く滑れるようにしようと。
氷を厚くすることも大事だと思うんですが。

学問上の論争には首を突っ込みすぎるなとか書いてる人もいた。
でも、そういった問題が毎年増えている。

余計なことは覚えず、必要最小限を効率よくスピーディーにということらしい。
私はそれが間違ってるとは思いませんが、今の時代性をよく表してるなぁと感心してます。

何もかも借り物ですまそうとする。
「偉い先生がこう言ってます」。
だからなんなのか?
その人自身がどう思うのかがわからない。

司法の現場ではこうだけど俺はこう思う。
私は常にそれを考えています。
気に入らない判例を覆すために論理を組み立てる。
そのために基礎をないがしろにしない。
条文と判例を正確に記憶し、何も見なくてもしゃべれるようにする。
法的思考力というのはそうやってこそ養われるのだと思います。

私が行政書士という仕事に興味を持ったのはずいぶん前で、大阪で失業してた頃には将来の選択肢のひとつに入れてました。
受けてみようと思ったのは3年ほど前ですが、目的意識というのは曖昧でした。

本気になったのにはあるきっかけがあります。
私が勤める出版社の著者である行政書士の岸本和博先生が書かれた『外国人のためのビザ・在留手続の理論と実務【第2版】』(明石書店)を手に取ったときです。

岸本先生は「これからは闘う人権派行政書士の時代だ」と前書きに書かれています。
「お願い路線の人権派弁護士は退場してもらおう」と鼻息が荒い。
私は単純なのかもしれませんが、岸本先生の言葉で火がついた。

「今」という時は最高に貴重や、と、最近よく思います。
成功者の自伝なんかを読んでると、「なにを偉そうに言うとんねん」と思うこともしばしばですが、しかし、共通して言えることがあります。
次から次へと困難が降りかかるわけですが、絶対に逃げない。
逃げないし、ぶれないし、あきらめない。
どん底なのに光ってる。

疲れて満員電車に揺られてるときとか、つい目をつぶって吊革にぶら下がりたくなります。
そんな時、「今は今だけやで」ともうひとりの自分に言われます。
あわてて鞄からノートを出したり、手帳を開いて仕事のアイデアを絞ったり。
そんなあくせくした人生おもろいんか、と言われたら、おもろい。
めっちゃおもろいで。

遊魚、緑荷を動かす

匹夫も志しを奪うべからざるなり

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ゆゆ

>何もかも借り物ですまそうとする。
「偉い先生がこう言ってます」。
だからなんなのか?
その人自身がどう思うのかがわからない。

白洲次郎さんがそんなふうなこと言ってたみたい。

by ゆゆ (2009-05-05 22:28) 

おがっち

頑張って下さい!
匹夫どころか、燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや!
因みに受験は相談に乗りますよ。こうみえても教えてますから。
by おがっち (2009-05-13 06:05) 

リス太郎

ゆゆちゃんへ
俺、あんまり人のブログは見ないんやけど、人の意見を貼り付けて嘲笑する奴、一番気に食わない。人のことはいいからお前の意見をきちんと示せ。
人の意見に同調し安心する人も、自分の意見がない、あるいは表現できないという意味では似ている。世界中を敵にまわしても「俺はこう思う」と主張する覚悟を持ちたい。
by リス太郎 (2009-06-21 13:18) 

リス太郎

おがっち先生へ
大阪ではお世話になりました。有難うございます。
一度、先生の講義を聴講してみたいです。参考になるやろうなぁ。私も学生時代、講義中によく居眠りしてたけど、今思えば実にもったいない話です。
by リス太郎 (2009-06-21 13:22) 

リス太郎

あさのっちさんへ
ナイス有難うございます。また来てください。
by リス太郎 (2009-06-21 13:23) 

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