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昨日の東京入管審判部門職員との会話 [外国人問題]

在留特別許可は宝くじみたいなもんだとのたまった入管職員が昨日も出てきた。
なんでああ分からず屋かね。
忙しくて猫ひろしの足も借りたいんだけど腹の虫がおさまらないので少し書きます。

前回の当事者は過去に重大な法違反があった。
だから腹が立ったけど我慢した。
しかし今回の当事者は何の非もないばかりか犯罪被害者である。
オーバーステイといっても自らの責めに帰すことのできない事情がある。
そもそもの入国上陸に虚偽があったわけでもない。

「なんで警察や家庭裁判所に行かなかったんですか?」
「言葉もわからない国に来てそんなことに知恵がまわります?」
「まわるでしょ普通」
「あなたはまわるかもしれないけどまわらない人もいます」
「いないと思います」
「ここにいます」

「論理的客観的にみて合理性がありません」
「合理性はあります」

主観も客観の一部であり論理の根拠となりうる。
ということをわかりやすく説明したつもりなのですが、それでも合理性がないと言う。

物事を頭でしか考えられない。
肌で感じるということをしようとしない。
当事者の気持ちになって考える想像力と共感力が欠如している。

「こういったケースの場合、在特の可能性は極めて低いです」
「もちろんわかってます。ご本人にもよく説明しました」
「いったん帰って認定申請で呼び戻すほうが現実的なのでは?」
「本人が希望していません」

「積極要素に全く該当しません」
「ほとんど該当しませんが少し該当します」
「どこが?」
「自ら出頭してるし犯罪被害者であることは人道的配慮を必要とする特別な理由です」
「それは違いますね」

人道的配慮を広く用いるべきである。

「難民申請中ですか?」
「出頭したときに難民調査部門に行ったようです。不認定になって現在異議申し立て中だそうです」

「そういった理由で難民申請しても無駄でしょう」
「それも本人に話しました。だから今日、ここへ来ました」
「在特を求める理由がどこにあるんですか?」
「上申書に書いてあるとおりです。帰国したら殺されると怯えています」
「やはり合理性がないですね」

声を荒げたくなるのを必死にこらえて言いました。

「そんでなくても難民受け入れないことで国際社会から非難されてるのに、こんな些細な理由で難民認定なんかできませんわなあ」

「受け付けろと言われれば受け付けないこともないですが…」
「受け付けてもらわねば困ります」

受け付けないってどういうことなんや。
職務放棄か。

結局は以前も少し紹介した話のわかる職員さんが来てくれて、難民申請中なら引き続き3階(難民調査部門)で検討してもらったほうがいいとアドバイスしてくれました。
難民認定調査の過程で在留特別許可が下りるケースもあるんだそうです。

私は退去強制令書が発付されたので再審査情願上申書を6階の審判部門に持って行ったんですが。
本人(というか本人の夫)が難民申請自体は取り下げたくないというので、どうすればいいのかわからず、そのへんもお聞きしたかったわけ。
くだらないやりとりで時間を損した。

その職員の方は私が一番知りたかったことを丁寧にお教えくれました。
私は怪訝そうな顔の旦那さんのケツを叩いてルンルン気分で3階へ行きました。

たぶん、これでいいはずです。
長い年月がかかるかもしれませんが。

今日はこれから江戸川支部の研修と暑気払いです。
テーマは偽装結婚の見抜き方。(見抜けない理由がわからないけど)

最近ちょっとヒマで焦ってたんですが、今週に入って急激に忙しくなってきました。
なんでああ手の施しようがなくなってから駆け込んでくるかね。
オーバーステイだけは避けねばならないので徹夜してでもやるしかない。
バンガローでがんばろう。

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コメント 5

リス太郎

難民調査部門に提出する場合は「再審査情願上申」という言葉を適当な別の言葉に置き換える必要があります。
by リス太郎 (2012-07-07 11:55) 

ゆゆ

元気みたいね^^
by ゆゆ (2012-07-10 19:13) 

リス太郎

あんぱんち~さんへ
毎度おおきに!
by リス太郎 (2012-07-10 19:52) 

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