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ベトナム憲法改正案審議始まる

本日2013年10月21日より、ベトナム社会主義共和国にて憲法改正案が国会で審議されています。
詳細は日本経済新聞10月20日付朝刊国際面。
進歩的な考え方が台頭している反面、保守的な意見も当然ながら根強い。
しかし今、ベトナムが大きく変わろうとしています。

電子版はこちら。新聞は紙で読みましょう。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1901M_Z11C13A0FF8000/

日経の記事から読み取れる改正案の柱は次の3つと思われます。

1. 国会の権限強化 (憲法評議会の設置・「違憲審査権」の概念導入)

2. 社会保障制度改正 (医療保険加入義務化など)

3. 土地法改正 (農地転用など土地収用の住民補償など)

「多党制導入」は却下、どころか、「俎上にも上らなかった」と記事にあります。
やはり「共産党の一党独裁」は、どうしてもゆずれないんですね。
これでは国会の権限を強化しても、効果はあまり期待できないのかもしれません。

ちなみに中国では建前上は多党制です。
ですが実質的には共産党の一党独裁です。
「うそ」と「建前」と「ごまかし」が多いのは日本と似ています。

ベトナムの話に戻ります。

国名も変更しないようです。
「ベトナム民主共和国」、いいと思ったんですが。

「土地の所有権」もダメ。

これじゃ中国とあまり変わらないじゃないかと思う向きもあるかもしれません。
しかし私は根本的に違うような気がします。

共産党が主導し国民の自由も制限が大きい社会であることはまだ変わらないでしょう。
しかしこの国は、中国とはまた違う社会主義国として生まれ変わる気がするのです。
これから時間をかけてひと皮もふた皮もむけてくる気がします。

たとえば、「一党独裁」が建前になり、中国とは逆の状態。

そう思う根拠(とまでは言えないが希望)のひとつとして、記事では次のように述べています。

「多様性に配慮した社会づくりを求める声を受けて同性婚を議論する動きも出ている。首都ハノイ市では同性愛者らの権利擁護を求めるパレードが開かれるなど、認可を求める声が高まっている。」

婚姻家族法の改正案では同性婚を「禁止する」を「認めない」に緩和する方向で審議するようです。
どっちでも一緒と思われるかもしれませんが、これはまずひとつ大きな前進です。
11月には同性婚に科す罰金規定を撤廃するとのことです。

ベトナム。
うちはまだベトナム人のお客さんがいないのですが、昔からずっと気になってる国です。

さて、「そして我が祖国」です。
婚外子の相続差別がやっと、やっと、やっと、違憲だと判じられたばかりの日本。
「多様性に配慮した社会づくり」は草の根や一部地方自治体だけで、政府は重い腰の日本。
「夫婦別姓」もちょっとは配慮しようというおつもりまったくなし。

気がついたら韓国に先を越され、いずれベトナムにも越されるでしょう。
アジアで旧態以前で古い考え方の国は、中国と日本と北朝鮮だけになってしまうかもしれません。

ゲイであることを武器にしてお茶の間を楽しますタレントたち。
私は彼女(彼?)らにこの国の未来を託したい思いで応援しています。
そうやって徐々に開かれた社会になっていくのです。
そういう意味で言えば、この国(日本)の未来は明るいと思います。

ただし、「ナチスに見習えば」などと言い、世界中から反感と嘲笑を買うような輩が、少なくとも内閣にはいなくなればの話です。
せめておかしな見苦しい言い訳などせず、「俺が間違ってた。謝る」と言えば、それはそれで評価したのですが。

最後に日本の若い方へメッセージ。
金がないのに無理して海外留学などしなくてよろしい。
日本にいながら英語と、自分がやりたいと思うその他の外国語を学べばいい。

そして世界のニュースに常に関心を持ってください。
メディアがあまり取り上げない小さな記事こそ注目してください。
考え方のスケールの大きい世界人になってください。

よろしく。

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リス太郎

昨日11月28日、ベトナム憲法改正案が可決され来年2014年1月1日より施行されます。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2804P_Y3A121C1FF2000/

一党支配体制、国営企業中心は変わらず。
国会への憲法評議会設置も見送られました。

しかし、少しずつでもいいから変えていくことが大事なのです。
議論を深めていくことが大事なのです。
私たち日本人、そして日本国が、どう関わりどう協力していくかが大事なのです。

by リス太郎 (2013-11-29 08:08) 

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