瀬戸内旅情 伊予松山編 一遍上人と踊り念仏の巻 [旅情シリーズ]
12月5日(火)の朝です。
さすがに疲れがたまっており、少し遅くまで眠ってしまいました。
この日の早朝の気温は予報では3度。
布団から出るのが辛かったぞなもし。
この日は終日、書店営業。
そして晩は愛媛大学に日中社会学会の中村教授を訪ねました。
中村教授から学会の将来の展望についてお話を伺いました。
日本と中国が共同で問題を研究する体制づくりが必要だと認識しました。
敵国研究という狭い視野では、現実に横たわる問題の解決にはならないということです。
そして中村教授、陳捷教授、学生さんふたりとともに近所の居酒屋さんへ行きました。
その後、中村教授が私たちを連れて行ってくれたのは道後温泉の裏にある宝厳寺。
この界隈は古くからの女郎屋街でして、今もやっています。
現に我々も袖を引かれました。
もちろんそんなとこに行くわけはなく、目的は性奴隷として売られた女性たちを偲ぶことです。
宝厳寺。
ここは踊り念仏で有名な一遍上人生誕の地。 (一遍上人 1239-1289)
中村教授によると、一遍の開いた時宗では、「南無阿弥陀仏」と唱えるとき手を胸の前で合わせるのではないそうです。
両手は目の前に突き出すのだとか。
「南無阿弥陀仏!南無阿弥陀仏!」と唱えながら、剣道の面打ちさながら目の前に突き出すわけです。
ここからは私の想像ですが、それが後に信州で踊り念仏を始める由来となったのではないでしょうか。 (踊り念仏の開祖は空也と言われています。一遍は空也に傾倒し参考にしたのでしょう)
「南無阿弥陀仏!」と両手を突き出し救いを求めるうち、それが踊りとなった。
徳島の阿波踊りなんかは踊り念仏そのもののような気がします。
被差別民衆をも率いて極楽浄土を説いてまわった一遍上人。
暗闇にぼんやり浮かぶ石碑を見つめながら、静かで深い感動につつまれていました。
祈りと踊りは古来同じものですからね。(←私の専門分野)
昔は蛇を持って踊ったんですよ~
by めぎ (2006-12-21 17:32)
めぎさん何の研究なさってるの?(って、記事と関係のない質問(笑))
by ゆゆ (2006-12-21 19:48)
蛇の研究ですよ~うふふ。
by めぎ (2006-12-22 00:37)
あれ、めぎさんのご専門は生物学じゃなかったでしたっけ?
祈りと踊り?めちゃくちゃ興味ある♪
by リス太郎 (2006-12-22 07:02)
生物学?どうして?
ああ、ヒドラ飼ったりしてたからかな。
文化学ですよ~今流行の。
神話と儀礼のあたり、特に蛇儀礼が専門です。
by めぎ (2006-12-22 09:13)
俺もめぎさんの講義、聴いてみたいなあ。
by リス太郎 (2006-12-23 07:12)