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アミネ・カリルさん一家の感謝の集い [外国人労働者問題]

15日の日曜日、イラン人アミネ・カリルさん一家4人が群馬県高崎市で感謝の集いを開いた。
短大へ進学した長女を残し、夫妻と次女はイランへ強制退去となる。
一家全員の強制退去はまぬがれたものの、非常に悲しい結果となった。
支援してくれた人たちを招いた感謝の集いは一部テレビで報道された。
翌朝の五大紙をチェックしたが記事はなかった。
ネットで共同通信が記事を配信しているだけである。

同じ悩みを抱えているのはアミネ・カリルさん一家だけではない。
バブル崩壊後も続いた日本の労働力不足。
その穴を埋めるために活躍した外国人労働者。
不法残留だから帰れという。
誠に身勝手な論理であり激しい憤りを感じる。

外国人労働者に対する法整備が未熟であることの犠牲者である。
それを「違法だから」ということのみにしか目を向けず、「帰れ」などと言う奴を絶対に許さん。
あんたはヘドを吐くほどの労働をしたことがあるか。
その青っ白いふやけた手を恥ずかしく思え。

今回の法務省の処分に対しては今後も抗議を続けていく。
負けたのはアミネ・カリルさん一家ではない。
日本人の良心が負けたのである。
これを大いに恥じるべきである。

長女マリアムさんは私たちと変わらない流暢な日本語で挨拶した。
なぜ家族と別れ別れにならねばならない。
この国で生きてきた、自分を育ててくれた大事な家族なのに。

マリアムさんが偏見による差別や嫌がらせを受けぬよう、高崎市の皆さんにはよろしくお願いしたい。


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めぎ

このニュース、私は昨日NHKのネットサイトのニュースで見ました。ああ、今日きっとリス太郎さんが記事にするだろうなって思ってました。今見てみたけど、もう出てないです。
by めぎ (2007-04-17 06:30) 

環虚洞

「外国人労働者に対する法整備の未熟さ」・・マサニそういうことなのでしょね。/日本で犯罪を冒して本国に逃げ帰ってフテブテしい顔をしている者もいれば、日本人よりも社会人として立派に暮らしている「不法」な外国人もいます。アミネさんのような方はなんとかしてあげたいと思います。/アタマでのみ法を捏ね繰りまわしている「青っ白いふやけた手」の持ち主たちにとっては、土の上で暮らす庶民の感情・感覚が実感としてワカラズ、それゆえ、アミネさんのような方を掬い(救い)取る方“法”を案出することができないのかなと、当方には思われます。ワカッテもらわんと困るのですが・・・
by 環虚洞 (2007-04-17 15:52) 

もん

>日本人の良心が負けたのである。
まさに。
by もん (2007-04-17 17:41) 

リス太郎

めぎさんへ
あはは。期待してくれてたんだ。あいがとう。
by リス太郎 (2007-04-19 06:15) 

リス太郎

閑居堂さんへ
コメントいただくのははじめてですよね。(違ってたらごめんなさい)
はじめまして。いらっしゃいませ。
社会の国際化はどんどん進んでいるのに法整備が一向に進んでいません。私の記事にも愚にもつかない幼稚なコメントを残す奴がたまにいるのですが、実はそういった奴はごく少数の人たちです。ほとんどの人はもっと柔軟な考え方を持っています。ただ、こういったニュースがマスコミで大きく取り上げられないので、知らないケースが多いようです。
またいつでもお越し下さい。ありがとうございました。
by リス太郎 (2007-04-19 06:25) 

リス太郎

もんちゃんへ
コメントとナイス、ありがとう。
by リス太郎 (2007-04-19 06:26) 

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