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熊本典道元裁判官にみる本物の生き方 (袴田事件再審請求上申書)

「袴田君の犯行といえるような証拠は極めてゼロに近かった」
6月25日、「袴田事件」一審・静岡地裁(1968年9月11日)で死刑判決を書いた熊本典道元裁判官(69)が、再審を求める上申書を最高裁に提出した。
この記事を帰宅途中に当日の夕刊紙で読み、思わず背筋を伸ばした。
自分を正当化しようと思えばいくらでもできるはずだ。
しかし熊本氏はそうしなかった。
自分自身の人生に真っ向から立ち向かう姿勢に感動を覚えた。

以下、新聞記事より抜粋。

 袴田死刑囚は1966年に静岡県清水市(現・静岡市)でみそ製造会社の専務一家4人を殺害したなどとして強盗殺人罪などに問われ、1980年に死刑が確定。再審請求は静岡地裁、東京高裁で退けられ、最高裁に特別抗告している。上申書で熊本さんは「再審を実現するには、最後のチャンス。非難を覚悟の上、無罪心証を公表した」と説明。公判で死刑判決を書いた責任の重さに耐えられず、何度か自殺を考えたと明かし、「少しでも自分にできることがあれば残された年月をかけて償いたい」としている。
(6月25日(月)付け日本経済新聞夕刊社会面より)

自分を正当化し、ごまかしながら生きている人がほとんどだ。
保身に走り、他者を犠牲にする。
強いものに恫喝でもされたなら、滑稽なほどの変わり身だ。

私が元裁判官の熊本氏ならどうするであろうか。
同じ立場におかれたならどうするだろうか。
ずっとそれを考え続けている。


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リス太郎

もんちゃんへ
ナイス有難う。
by リス太郎 (2007-07-01 21:46) 

リス太郎

mompeli さんへ
ナイス有難う。
by リス太郎 (2007-07-01 22:50) 

リス太郎

めぎさんへ
ナイス有難う。
by リス太郎 (2007-07-01 23:01) 

リス太郎

袴田事件、再審決定。釈放です。

by リス太郎 (2014-03-27 22:27) 

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