浪花恋しぐれ旅情 松坂屋が撤退したあとの天満橋の巻 [旅情シリーズ]
9月20日(木)、大阪での営業初日はジュンク堂天満橋店からスタートしました。
実は午前中はあまり書店営業したくないんです。
品だしで忙しく迷惑がられるからです。
といって昼まで寝てるわけにもいかないので歩きまわります。
ジュンク堂天満橋店は大阪にいたころよく通っていた本屋さんです。
京阪天満橋駅。
今から17年前、私はこの地で会社勤めをスタートしました。
会社は8年でやめましたが、元同僚や上司とは付き合いが続いたのでよく立ち寄りました。
また、行きつけの心療内科もここにありました。
6年前に躁うつ病の悪化で自宅療養となってからは、週に何度も通うことになります。
心療内科はいつも大勢の患者さんで、待ち時間が3時間を超えることも珍しくありません。
まず2時間は呼ばれることはないので外出します。
公園でカラスを眺めたり、ぶらぶらとあてもなく歩いたり。
無我夢中で仕事に打ち込んできた街を歩きながら、なんでこうなったんやろと考える。
何が間違っていたのか?
この問いを自分に投げかけると自殺したくなります。
実は何も間違っていないのです。
それでいいんです。
少し体調がよく知的好奇心があるときはジュンク堂に行きます。
当時、京阪天満橋駅の上には松坂屋があり、その7階にジュンク堂がありました。
今は松坂屋は撤退しシティーモールという商業ビルに生まれ変わっています。
やはりその7階にジュンク堂も新装開店しました。
ジュンク堂のある7階からは今もそうですが広がりのある景色が見れます。
大川にかかる天満橋 対岸は北区天満
この景色が好きでした。
ジュンク堂は立ち読み客のためわざわざ椅子と机を用意するお人よしな書店です。
座って景色をぼうっと眺める。
飛行機が飛んでいくのを目で追ったり、水上バスが川面を通るのをじっと見つめたり。
シティーモールの入口付近、つまり京阪天満橋駅の改札へとつながる広いスペース。
昔は交番と郵便ポスト3台ぐらいしかなかったんですが、スターバックスができて違う街のようにきれいになってました。
ここにずうっと、私が大阪に来たときから大阪を離れるときまでずうっと、ひとりのおばちゃんのホームレスが住んでいました。
おばちゃんは頭がおかしくなってて、よく通行人に罵声を浴びせてました。
私が声をかけると罵声で答えてくれる。
人間が人間を無視するということは大きな罪悪だと思うのです。
おばちゃん、どこ行ったんやろ。
街がきれいになってもちっとも嬉しくありません。
yutakami 先生へ
ナイス有難うございます。
by リス太郎 (2007-10-14 17:23)