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武蔵嵐山戦国旅情 覗きカラクリの謎の巻 [旅情シリーズ]

昨日と今日(1月26・27日)、武蔵嵐山で戦国史のシンポジウムがありました。
歴史書懇話会の一員、というか、歴懇芸能部の芸人として、池袋から東武東上線に乗って行ってまいりました。
懇話会会員社の本をみんなで売るんですが、同時に芸能部の新年会をやるのがならわし。
雑司ヶ谷の割烹大倉で3月8日に行われる芸能会に向け、午前2時半まで酒を飲みながら真剣な議論が繰り広げられたのでした。

企画展記念シンポジウム「最新成果!戦国城館」は、埼玉県比企郡嵐山町の国立女性教育会館で開かれました。
毎年、この時期、この場所で、日本史に関するシンポジウムをやるそうです。
大学などの先生だけでなく、民間の研究者や歴史ファンが大勢集まります。
電車なら東武東上線武蔵嵐山駅より徒歩かタクシー。
駅からかなり歩くので、車があれば便利だと思います。

今年のテーマは「後北条氏の城―合戦と支配―」。
信玄や謙信が活躍した同じころ、関東では後北条氏が5代約100年間支配したんだとか。

さて、宿泊は小川町の割烹旅館二葉。
忠七めしってのが有名。
わかめごはんに柚子や山葵、ねぎをのせ、鰹だしをかけて食べます。
山岡鉄舟が当館8代目館主の八木忠七に命じて考案させたんだとか。

食事をすませ部屋に戻ると会議(?)。
去年の9月に芸能会2部デビューを果たした私に扇好亭ほん弥師匠(ジュンク堂の岡さん)が名前をくれました。
私の芸名は扇好亭酔平とつけていただきました。
出囃子は「カモメの水兵さん」だそうです。
しかも1部に出ていいと言ってくださり、感謝感激。

去年の年末、ほん弥師匠のご自宅で忘年会をやったとき、「ネタ、なにやるねん?」と聞かれ、とっさに「くっしゃみ講釈」と言ってしまいました。
去年の9月は自作の新作落語を演じたのですが、次回は古典を演りたくて。
春は古典、秋は新作でお楽しみいただこうかなと。

次回、私は1部の前座なんですが、前座で「くっしゃみ講釈」というのは本当はおかしい。
前座ネタというのはもっと短くて簡単な演目を選ぶのが普通です。
最初からボリュームのあるネタがくると観客が疲れる。
2部だからいいやと思い選んだんですが、そういうことならネタを替えたいと師匠に申し出ました。
ところが、「ええからやれ」と言っていただき、張り切ってます。

「くっしゃみ講釈」は私が大好きな上方落語の演目のひとつですが、学生時代にも高座にかけたことは一度もありません。
決して簡単な演目ではないので、うまくやれるかどうか少し心配です。

暗闇で女を口説いていたアホな男、通りかかった後藤一山という講釈師に雪駄の裏についた犬の糞を顔でふかれ、女には逃げられるわ、顔じゅう犬の糞やわでさっぱりわや。
友人の入れ知恵で仕返ししようと考える。
八百屋へ山椒の粉を買いに行くよう指示されるが、「山椒の粉」が覚えられない。
思い出すため八百屋の店先で覗きカラクリの「八百屋お七」を一段語り、変人扱いされる。
ここをテンポよくたたみかけると爆笑が期待できる。

さて、「覗きカラクリ」。
江戸時代末期に発生し、明治・大正期にブームとなった大衆娯楽。
大きな木箱に凸レンズがいくつもはめ込まれ、中で繰り広げられる紙芝居のようなものを覗いて楽しむ。
立体的だったり電飾があったりすることもあったらしく、活動写真が登場するまでは大人気だったんだとか。

戦後は完全に忘れ去られた娯楽で、私はもちろん、落語を見に来てくれる人も知らない人がほとんどのはず。
別に覗きカラクリを知らなくてもこの落語は笑えるのですが、できるだけリアリティーを持たせたい。
自分が知らないものを人に伝えることはできません。
覗きカラクリについてもっとよく知りたく、関連書がないかネットで検索しました。

あった、あった!
「のぞきからくりDVD版」だって。
喜んでクリックしたら「あなたは18歳以上ですか?」だって。
しゅん。

追記
帰りは川越で途中下車し、「いちのや」という鰻料理屋へ行きました。
また太っちゃったよ。

(武蔵嵐山戦国旅情 完)


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コメント 7

めぎ

一月も終わりになってしまいましたが、あけましておめでとうございます。
一部昇進(と言うんでしょうかね?)おめでとうございます!
戦国史って、いろんな物語があって、どうお話しするか考えるのも楽しいでしょうね。
by めぎ (2008-01-28 06:53) 

リス太郎

めぎさんへ
あけましておめでとうございます。今年は落語を頑張りたいと思います。応援してね。
by リス太郎 (2008-01-29 05:53) 

リス太郎

PRISMさんへ
ナイス有難うございます。どのへんがナイスなんでしょうか?(笑)
by リス太郎 (2008-01-29 05:54) 

リス太郎

ゆゆちゃんへ
なんかしゃべりなさい。
by リス太郎 (2008-01-29 05:55) 

ゆゆ

はーい。
by ゆゆ (2008-01-29 07:41) 

お久しぶりです~あけましておめでとうございます~☆
今日本では子供の間で落語が流行っているそうですね
「絵本寄席」って名前の番組があるようで 
CD付きのその本を送っていただいたところ うちの子供達にも大当たり
ムスコは本に入っていた5話を ほとんど諳んじています
特に「時そば」ってのがお気に入りで すする音付きで再現してくれます
オモシロイ物はコドモも面白いだな~とつくづく。
落語 ガンバって下さいね!
by (2008-02-01 22:44) 

リス太郎

ぺりさんへ
あけましておめでtぷございます。って、まだ言ってなかったっけ?
落語は子どもにも大人にもちょっとしたブームです。演芸大好き人間の私としては喜ばしいかぎりです。「子ども落語教室」とか開いて親から月謝とろうか。
ぺりさんの息子さん、5話を諳んじるとはかなり筋がいい。そばをすする音は稽古しないとなかなか出来ないもんです。将来は噺家にしなはれ。
落語、頑張ります。おおきに。
by リス太郎 (2008-02-07 00:18) 

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