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匹夫から志しを奪うもの

匹夫も志しを奪うべからざるなり。
どんな大軍でも大将のタマを獲ることはできる。
しかしたとえ匹夫といえども、その志しを奪うことはできない。
孔子や論語や儒教など、あまり好きではない私だが、なぜかこの言葉に心動かされる。

孔子にとって、聖人君子でもない一般市民はみな匹夫だった。
2千5百年前のその感覚は、今も多くの政治家が共有する。
「都民のみなさん」などと言いながら、心の中では「匹夫」と思っている。
だからおつまみタクシーを「なにが悪いの?」と言える。

税金でタクシーを使い、ビールやおつまみという小さな賄賂をもらっていた官僚たち。
彼らも昔は高い志しを持っていたはずだ。
人間というのは世間の波を泳ぐうち、志しをどこかへ置き忘れる。

それはおつまみタクシーを利用する官僚だけに限らない。
われわれ匹夫もまた、同じである。
世の中はこんなもの、人生はこんなものと、勝手に納得してしまう。

匹夫もその志しを奪うべからざるなり。
私はこの言葉を能動的に読みたい。
志しを奪うのは他でもない、匹夫自身であると思うからである。

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コメント 3

kok

お久しぶりです。貴社の社長さんが大きな賞を取られたそうですね。
おめでとうございます。
http://www3.nhk.or.jp/news/t10013821711000.html
by kok (2008-09-02 12:30) 

リス太郎

ゆゆちゃんへ
ナイスありがとね。
by リス太郎 (2008-09-03 01:50) 

リス太郎

kok さんへ
有難うございます。最初はシャレ(冗談)だとばっかり思ってたんですが。
しかしもうちょっとにこやかな顔ができんかね、あの人は・・・
by リス太郎 (2008-09-03 01:52) 

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